更新日:2015年11月17日.全記事数:3,117件.

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リクシアナの院外処方が解禁?


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FXa阻害薬とは?

血液サラサラ、抗凝固薬リクシアナ(エドキサバン)の適応が拡大されたようなので勉強。

FXa阻害薬というヤツ。
現在、イグザレルト(リバーロキサバン)、エリキュース(アピキサバン)、リクシアナ(エドキサバン)の3種類ある。
キサバン系とか勝手に名付けてみる。

そもそも抗凝固薬と抗血小板薬の違いについてもうまく説明できないのに、凝固系、血液凝固因子の話になるとややこしや。
凝固系の凝固因子にはローマ数字が割り当てられている。ローマ数字は発見順らしいので、あまり意味は無い。
FXa阻害薬のFXaとはファクターXaのことでXa因子ということらしい。X因子が活性化されたものがXa因子。
なので、FXa阻害薬とは活性化第10因子阻害薬ということ。

トロンビン阻害薬のプラザキサは、トロンビンが第2因子なので、活性化第2因子阻害薬とも言い換えられる。FⅡa阻害薬だ。
ワーファリンはビタミンK依存性の凝固因子である第2因子、第7因子、第9因子、第10因子の働きを抑制する。

まあいずれも凝固系に働くわけでターゲットが違うだけだ。

リクシアナが適応拡大?

2014年9月26日、リクシアナに「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症)の治療および再発抑制」の効能・効果が追加されました。

今までは、「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」という適応のみで、「原則として、術後の入院中に限って使用すること。」となっていました。
リクシアナがイグザレルトやエリキュースと比べて危険な薬というわけでは無いのだろうが、そういう縛りがあった。

この適応症の縛りの理解が浅いので調べてみる。
ワーファリンの適応症は「血栓塞栓症の治療及び予防」ということでとっても広いわけです。
プラザキサやイグザレルト、エリキュースは「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」と、心房細動だけなのでかなり制限されている。
リクシアナの適応はこれらに比べると肺塞栓症や深部静脈血栓症にも使えて、広い適応症を有する。処方頻度が増えそうな予感。

抗凝固薬は静脈血栓に有効と言われているけど、心房細動ってのは静脈血栓を起こすのかな?
心原性脳塞栓症、肺塞栓症、深部静脈血栓症などが静脈血栓症。
肺循環:右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
体循環:左心室→大動脈→各臓器等→大静脈→右心房
と血液は巡っています。
全身の静脈から流れてきた血液が肺でキレイにされますが、肺で血栓が詰まったら肺塞栓症。肺塞栓症が静脈血栓症なのはわかる。

心原性脳塞栓症は左心房でよどんだ血液が血栓を作り、脳に行ったときにつまるという流れなので、これは動脈血栓なんじゃないかと思ったりする。
(ちなみに、心房細動で右心房で血栓が作られて肺塞栓症を起こす可能性は少ないらしい。右心房内はもともと低圧で小さいため、受ける影響が少ないから。)

心房細動において心房内にフィブリン血栓ができやすい原因としては, ① 全身的要因として加齢に加え,心不全に伴う肝うっ血により肝でのアンチトロンビンやプロテイン C など凝固制御因子類の合成が低下し,生体全体が凝固制御不全状態になっていること,つぎに局所要因として, ② 心内膜の抗血栓活性が低下していること, ③ 心房細動における心臓内の血流の乱れにより凝固系が活性化されやすいこと, ④ そのうえ,心房内で生成されたトロンビンをはじめとする活性化凝固因子が流出・希釈されずに一定時間心房内にとどまること,などが考えられる.医学のあゆみ 238巻12号 心房細動の新展開 -抗凝固療法をめぐって なぜ心房細動に抗凝固療法が有効なのか

心房細動が原因の脳梗塞には抗凝固薬。
非心原性脳梗塞のアテローム血栓性脳梗塞などには抗血小板薬を使う。

リクシアナの特徴は?

国内初の経口FXa阻害薬。

経口活性化血液凝固第X因子阻害薬。

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