更新日:2017年1月22日.全記事数:3,094件

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女性にACE阻害薬は禁忌?


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妊婦にACE阻害薬、ARBは禁忌?

妊娠中には妊娠中毒症によって血圧が高くなることがあります。そのようなときに降圧剤が処方されますが、使用する降圧剤の種類には注意が必要です。

PMDAからの医薬品適正使用のお願いとして「高血圧治療剤(ARB 及びACE 阻害剤)の適正使用の注意喚起について」というものが出されました。

「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)及びアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤の妊婦・胎児への影響について」

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。〔妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形等があらわれたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある。〕

以前は妊娠中期及び末期に関する注意書きだけでしたが、2006年7月に妊娠初期に関する注意書きも加えられた。

催奇形性があるので、妊娠中全期間でACE阻害薬、ARBは禁忌となっています。

「代表的な症例」を見てみると、産婦人科で処方されているものもあります。

「分娩当日まで妊娠に気付かずにいた」という症例も。。。あるのね。
妊娠25週相当からミコンビ処方されてるし。
普通25週くらいだとポッコリしてそうですが。医師も気付かないのですね。

もし中年女性にACE阻害薬が処方されていたら、どうしようと考える。
最近は高齢出産も増えてきているので、40代後半の女性を見て、「もう無いだろう」とか判断するのも失礼。
今後は50代でも出産できる世の中になるかも知れない。
「もう出産する気はありません」とか言っていても、人の気持ちは揺らぐもの。
女性にACE阻害薬、ARBが処方されていたら「禁忌」と判断するくらいの気持ちで臨む。

もし処方されていたら、なんて聞こう。
妊娠も出産もする気はないかも知れない。
結婚すらしていないかも知れない。
いやはや彼氏すらいないかも知れない。
「妊娠していませんか?」
そもそも妊娠に気付かないケースもあるわけだから、「最近ご無沙汰ですか?」なんて聞いたらバカだな。
「ご結婚されていますか?」セクハラだな。
「彼氏はいますか?」告白だな。
「妊娠中に飲んではいけない薬」というメッセージが「危険な薬」という印象を持たれ、ノンコンプライアンスになる可能性もある。
伝え方に注意しよう。

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