更新日:2016年3月17日.全記事数:3,117件.

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食後に飲んじゃいけない薬?


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空腹時に飲む薬?

薬は食後に飲む、というイメージですが、食後に飲んではいけない薬、食後では効果が発揮できない薬などがある。

食後に飲んではいけない、と言った場合に①空腹時に飲むべきという意味(ドラールなど)、②食直前に飲むべき(ベイスンなど)という意味の薬が存在する。

頓服薬は必ずしも食後に飲むものではありませんが、食後に飲んでもいい頓服薬と、食後に飲んではいけな頓服薬もある。
頓服という用法で出ていた場合、食後が良いのか、空腹時が良いのか伝える必要がある。

まず食事の影響を受けやすい薬として、睡眠薬がある。
とくにドラールは食物と併用すると血中濃度が上昇するため併用禁忌とされており、食事との間隔を2時間以上あけなければならない。とっても使いづらい薬である。
ルネスタは逆に血中濃度が低下するため、食直後の服用は避けるように指示されている。

食後に飲んではいけない薬一覧

とりあえず、一覧にしてみる。
食直前の薬と空腹時の薬が混在してわかりづらいかも知れない。

医薬品名用法備考
ロゼレム就寝前本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けること。[食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下することがある。]
ドラール就寝前難溶性薬物である本剤は,胃内容物の残留によって吸収性が向上し,未変化体及びその代謝物の血漿中濃度が空腹時の2~3倍に高まることが報告されている.
ルネスタ就寝前本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けること。〔食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下することがある。〕
ベイスン、セイブル、グルコバイ毎食直前本剤は、腸管において二糖類から単糖への分解を担う二糖類水解酵素(α-グルコシダーゼ)を阻害し、糖質の消化・吸収を遅延させることにより食後の過血糖を改善する。
フォサマック, ボナロン、ベネット, アクトネル、ボノテオ, リカルボン起床時水以外の飲料(Ca、Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)や食物あるいは他の薬剤と同時に服用すると、本剤の吸収を妨げることがあるので、起床後、最初の飲食前に服用し、かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避ける。
ダイドロネル1日1回食間本剤の吸収をよくするため、服薬前後2時間は食物の摂取を避けること。
ディレグラ1日2回朝及び夕の空腹時食事による血漿中フェキソフェナジンの最高血中濃度到達時間(Tmax)の延長および最高血中濃度(Cmax)の低下が認められている。
アルロイドG空腹時胃、食道粘膜に直接付着し、刺激を緩和する目的のため。
ナウゼリン、プリンペラン、ガナトン食前吐き気止めという目的のため。
グルファスト、スターシス、ファスティック、シュアポスト、グルベス配合錠毎食直前本剤は食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため、本剤の投与は毎食直前とすること。また、本剤は投与後速やかに薬効を発現するため、食事の30分以上前の投与では食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。
インタール細粒毎食前ないし毎食前及び就寝前本剤は吸収されて作用を示す薬剤ではない。
アレジオン1日1回本剤を空腹時投与した場合は食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されている(気管支喘息及びアレルギー性鼻炎に対しては就寝前投与、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬に対しては食後投与で有効性及び安全性が確認されている。)
ブイフェンド1日2回食間食後に投与すると、吸収が低下する。
イトリゾール内用液1日1回空腹時本剤を空腹時に単回経口投与したとき、食直後投与よりも未変化体及びヒドロキシイトラコナゾールのTmaxの短縮(約0.5倍)、Cmaxの上昇(1.7倍及び1.6倍)及びAUCの増加(1.1倍及び1.2倍)が認められた。
アフィニトール1日1回食後に本剤を投与した場合、Cmax及びAUCが低下するとの報告がある。本剤の投与時期は、臨床試験における設定内容に準じて選択し、食後又は空腹時のいずれか一定の条件で投与すること。
クラバモックス食直前薬物動態への食事の影響を検討した結果、AMPCは影響を受けにくいが、CVAは食直前の投与が良好なバイオアベイラビリティを示した。
キックリン、フォスブロック、レナジェル食直前食物中のリン吸着のため。
漢方薬食前又は食間歴史的経験に基づく。

これら以外にもまだまだありそうですが。

イトリゾールはカプセルは食直後のほうが吸収が良いという内用液とは逆の挙動を示すので、注意が必要。

キプレス、シングレア、ザイザル、ジルテックみたいな抗アレルギー薬は就寝前という用法が多い。上記のアレジオンみたいに血中濃度が上昇したり、ディレグラ、アレグラみたいに血中濃度が低下するような薬もあったり、食事の影響のある薬もありますが、ほとんどは食後でも問題なく服用できる。

添付文書上の問題と、実際に影響があるかどうかという問題を区別して把握しておかないと、疑義照会をかけるときに困る。
これら内服薬以外の薬として、インスリン注射の速効タイプは食前という用法になる。

朝食後及び就寝前に飲む薬

添付文書の用法で、

「朝食後及び就寝前」

という用法の薬がけっこうある。

アコレート
アゼプチン
ウルグート
ザイザル(小児)
ザジテン
ジルテック(小児)
タガメット
ドメナン/ベガ
プロマック
レミカット

でも、1日2回という用法で、朝食後と寝る前の指示をする医師は少なく、朝夕食後となってくるほうが多い。

添付文書と違うからといって、こんなことで疑義照会なんてしたら、医者から怒られる。

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