更新日:2017年9月24日.全記事数:3,190件.

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バファリンを海外旅行に持って行っちゃダメ?


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デング熱と出血

日本でデング熱が流行っています。
だいぶ涼しくなってきましたが、蚊はまだいるのでしょうか。

デング熱で高熱が出ても、市販の解熱剤は使わないほうがいい。
デング熱が重篤化すると、デング出血熱となり、血小板数が減少する。
市販の主な解熱鎮痛剤は、NSAIDsであり、多かれ少なかれ抗血小板作用を有する。
ロキソニンもイブもバファリンも。
抗血小板作用といえば、バファリン(アスピリン)が有名ですが、他のNSAIDsにも抗血小板作用はある。

市販の解熱剤を購入するとしたら、アセトアミノフェンになる。

デング熱にアスピリンを使っちゃダメ?

デング熱に対する特別な治療薬や予防薬は無く、通常であれば対症療法としてアセトアミノフェンの内服と輸液の投与が推奨されています。
また、アスピリンなどサリチル酸系の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、出血傾向やアシドーシスを助長するため、禁忌としている論文があります。

デング熱は危険?

デング熱は、デングウイルスを持った蚊に刺された後、2~15日(多くは2~7日)の潜伏期を経て発症します。
38~40℃程度の熱が5~7日間持続し、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴いますが、軽症で済む場合がほとんどです。
まれにデング出血熱、デングショック症候群という重症な疾患になる場合があるものの、死亡率は1%以下であると推測されています。
通常の感染症は、一度かかると免疫を獲得して次回以降、感染しづらくなりますが、デング熱は免疫があると逆に重症化しやすくなることが知られています。

バファリンと出血熱

東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国など、熱帯・亜熱帯地域に行く場合には、解熱鎖痛薬としてバファリンなどのアスピリン製剤を携行することは適当ではない。
アスピリンには抗血小板作用があるため、ウイルス性出血熱の罹患後に服用すると、出血症状を悪化させる可能性があるためである。

ウイルス性出血熱の中で、近年その感染者数の増加が国際的に問題となっているのが「デング出血熱」である。
蚊が媒介するデングウイルスに感染すると、まずデング熱を発症し、これが悪化すると出血症状を伴うデング出血熱となる。
デング出血熱は、適切な治療が行われないと死に至ることもあり、致死率は高い国では10 %にも上る。

デングウイルスは、現在までほぽ全世界の熱帯・亜熱帯地域で感染が確認されている。
初期の症状は、突然の発熱(39~40℃)、筋肉・関節痛、食欲不振など、かぜの症状に類似している。
治療は対症療法しかないが、先述の理由で、解熱薬にはアスピリン製剤ではなく、主にアセトアミノフェンを使用する。

参考書籍;日経DI2014.10

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