更新日:2015年10月22日.全記事数:3,124件.

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ウルソは肝臓の薬?


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ウルソ

ウルソは肝臓の薬。
と、ざっくり覚えていた私。

なぜ肝機能を改善するのか。

ウルソはそもそもウルソデオキシコール酸という胆汁の成分。
胆石を溶かします。

胆石を溶かす仕組み。

胆石溶解薬と下痢

肝臓で作られた胆汁は胆嚢に送られて濃縮されます。その主な成分は胆汁酸と胆汁色素(ビリルビン)ですが、コレステロール等の脂質も溶け込んでいます。コレステロールの量が多すぎると溶けきれなくなり、結晶化してきます。これがコレステロール結石です。初めは小さな粒だったものが、放っておくとだんだん大きく硬くなっていきます。小さな粒のうちは胆汁の中を浮遊していますが、大きくなると胆嚢や胆管にくっついて、ひどい炎症を起こすことになります。
ウルソデオキシコール酸の本質は胆汁酸そのものです。ウルソデオキシコール酸を服用すると、腸で吸収され、血液循環に乗って肝臓に行きます。次に、肝臓で作られた胆汁とともに胆嚢に行き、胆嚢から十二指腸に出て行きます。そして、再び腸で吸収されて肝臓へ、というように腸と肝臓の間を行ったり来たりします。これを腸肝循環と言います。腸肝循環を何度も繰り返すうちに、循環する胆汁酸がウルソデオキシコール酸に置き換わって行き、コレステロールの濃度が薄められ、結果的に胆石が溶けるという仕組みです。

添付文書の作用機序をみると、

また,投与されたウルソデオキシコール酸は肝臓において,細胞障害性の強い疎水性胆汁酸と置き換わり,その相対比率を上昇させ,疎水性胆汁酸の肝細胞障害作用を軽減する(置換効果).

肝臓の細胞を障害してしまう疎水性の胆汁酸と、親水性のウルソデオキシコール酸が置き換わることで、細胞障害を防ぐということらしい。

2011年07月23日のブログ|よつばクリニック橋本内科ブログ尼崎市 阪急塚口駅南 内視鏡 胃カメラ 評判 さんさんタウンすぐ

胆汁酸は体内コレステロール代謝の最終産物で肝臓の肝細胞で、コレステロールから作られます。ヒトの胆汁酸には、一次胆汁酸(肝臓で合成される胆汁酸)のコール酸(80%)やケノデオキシコール酸(数%)、ケノデオキシコール酸の7β異性体であるウルソデオキシコール酸(微量)と、二次胆汁酸(小腸の腸内細菌により一次胆汁酸から7α-脱水酸化され生成される)のデオキシコール酸(約15%)やリトコール酸(極微量)とがあります。リトコール酸、デオシキコール酸、ケノデオキシコール酸、コール酸、ウルソデオキシコール酸の順で左のものほど水に溶けにくく(疎水性が高い)右のものほど水に溶けやすく(親水性が高い)なっています。疎水性が高いものほど細胞傷害性が強く、最も親水性が高いウルソデオキシコール酸が細胞傷害性が低くなっています。

とくにリトコール酸という胆汁酸が疎水性が高く、細胞毒性が強いらしい。

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