更新日:2017年10月31日.全記事数:3,190件.

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シアリスが前立腺肥大症に効く?


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ザルティアとは?

 2014年1月17日、排尿障害治療薬タダラフィル(商品名ザルティア錠2.5mg、同錠5mg)の製造販売が承認された。適応は「前立腺肥大症に伴う排尿障害」で、1日1回5mgを経口投与する。成分のタダラフィルは、既に2007年9月から勃起不全治療薬(商品名シアリス)として、2009年12月からは肺動脈性肺高血圧症治療薬(商品名アドシルカ)として、臨床使用されている。

 前立腺肥大症に伴う排尿障害には、α遮断薬や5α還元酵素阻害薬(5-ARI)が標準治療薬として使用されている。α遮断薬は、前立腺と膀胱頸部の平滑筋緊張に関与するα1アドレナリン受容体を阻害し、前立腺による尿道の機能的閉塞を減少させる。また5-ARIは、5α還元酵素を阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑制することで、前立腺肥大症に伴う尿道の機械的閉塞を軽減して、排尿障害を緩和する。

 しかしα遮断薬や5-ARIでは、時に有害事象が問題になる。具体的には、α遮断薬では、起立性低血圧、めまい、手術時の術中虹彩緊張低下症候群、射精障害・性欲減退などの性機能障害が認められることがあり、5-ARIでは、性機能障害関連の副作用(勃起不全、リビドー減退、射精障害)が比較的多く認められている。

 一方、今回承認されたタダラフィルは、既存薬とは異なる機序で、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。すなわちタダラフィルは、尿道や前立腺の平滑筋細胞においてホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することにより、局所のcGMPの分解を阻害し平滑筋を弛緩させる。これにより、下部尿路組織における血流及び酸素供給が増加し、前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状が緩和されるものと考えられている。

バイアグラやレビトラ、シアリスなどのED治療薬。
ホスホジエステラーゼ5阻害薬。

が、前立腺肥大症にも効くという話。

正直、同一成分での適応違い、商品名違いってややこしい。

循環器科でアドシルカ処方されてる患者さんが、泌尿器科でザルティア処方されて、ネットでシアリス購入しちゃうとか。
無くは無い。

全部商品名シアリスで適応追加、とか、ダメなのかな。

PDE5阻害薬

PDE5阻害薬はNO(一酸化窒素)の分解を阻害することで尿道や前立腺平滑筋を弛緩させる新しいお薬です。

尿道や前立腺の平滑筋細胞においてNo(一酸化窒素)を分解するPDE5を阻害することにより、Noの分解を阻害し平滑筋を弛緩させます。
これにより、 下部尿路組織における血流及び酸素供給が増加し、前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状が緩和されるものと考えられています。
従来バイアグラなどのホスホジエステラーゼPDE5阻害薬はNoの分解を阻止し陰茎海綿体の平滑筋を緩ませ血流促進させることで勃起させることから勃起不全治療薬として使用されていますが、もとは尿道や前立腺の平滑筋弛緩作用もあることから前立腺肥大症治療薬として開発されました。

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