更新日:2017年1月11日.全記事数:3,117件.

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漂白剤がニキビに効く?


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ベピオゲルで脱色?

ベピオゲルというニキビ治療薬が2015年4月に発売された。
成分は過酸化ベンゾイル。もともと漂白剤として使われていたものらしい。

ベピオゲルの使用上の注意に、
「本剤は漂白作用があるので、髪、衣料等に付着しないように注意すること。」
と書かれている。

ベピオゲルには漂白作用があるので、髪が脱色する可能性がある、らしい。
脱色すると聞くと、カネボウの化粧品のように白斑ができるのではないかと心配する声も聞かれそうですが、そういう副作用報告は無いようなので、心配いらない、のだろう。美白作用も期待はできない。
ベピオゲルを塗っていて、髪につく可能性は低いかも知れないが、眉毛にはつきそう。

尋常性ざ瘡の治療としては、抗炎症作用を有するアダパレン(ディフェリンゲル)と、外用及び内服抗菌薬の併用療法などが行われている。
しかし海外では抗菌薬の長期使用による薬剤耐性アクネ菌の出現が大きな問題となっており、欧米などでは、耐性菌の懸念がない過酸化ベンゾイル含有製剤の使用が治療ガイドラインで推奨され、標準治療となっている。

過酸化ベンゾイルは、分解により生成するフリーラジカルが、アクネ菌、各種のブドウ球菌に対し抗菌作用を発揮する。
また、過酸化ベンゾイルは角質細胞同士の結合を緩めて角層剥離を促し、角層肥厚を改善する作用もある。

日本皮膚科学会は、耐性菌出現の抑制を狙って、過酸化ベンゾイルの早期承認を求める要望書を10年に厚労省へ提出した。
海外での製剤と同じ2.5%濃度の過酸化ベンゾイルゲル製剤について国内臨床試験が行われ、有効性と安全性が確認された。

主な副作用は皮膚剥脱(18.6%)、適用部位刺激感(14.0%)、適用部位紅斑(13.8%)、適用部位乾燥(7.4%)などだった。
患者には、過酸化ベンゾイルと他の外用薬を併用すると皮膚刺激症状が強まる恐れがあることを伝える必要がある。
また、過酸化ベンゾイルには漂白作用があるため、塗布時に髪、衣服などに付着させないように指導する。

ニキビの治療薬としても用いられ、商品名として Basiron®、Stioxyl®、Panoxyl® が知られている。典型的には 10% 以下の濃度のゲルやクリームの形で患部に塗布するが、乾燥や炎症の原因となることもある。過酸化ベンゾイルに対して過敏な人も少数おり、薬傷、かゆみ、剥皮、まれに腫れなどの症状が見られる。まず少量で試してから使用することが勧められる。これらの症状を避けるには、濃度 10% のものとほぼ同等の作用が認められる上、副作用が少ない 2.5% 含有量のものを使うのがよいとされる。ニキビに対する作用機序は明らかになっていないが、皮膚の細孔に入りやすく、酸化によってバクテリアの代謝を阻害すると推定されている。過酸化ベンゾイル – Wikipedia

アメリカのクレアラシルには過酸化ベンゾイルが入っているらしい。

クレアラシルの注意書きに以下のように書かれている。

極度の敏感肌の方、あるいは過酸化ベンゾイルに敏感な方は使用しないでください。目や口に使用しないでください。人によっては、赤色、強い痛み、かゆみ、ピーリングなどの炎症を起こすかもしれません。軽度の炎症は、使用頻度を減らすことで軽減されるかもしれません。炎症が悪化したり、持続する場合は医師にご相談ください。他のニキビ薬と併用してはいけません。
衣類・カーペット・髪につかないようにしてください。漂白作用があります。

漂白作用があるらしい。
これは慎重に使わないと、カネボウの白斑問題みたいなことになるのかもなあ。

参考書籍:日経DI2015.3

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