更新日:2015年10月22日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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唾液を出す薬?


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唾液分泌促進剤

一般の人には馴染みのない薬ですが、唾液を出す薬というのがある。

ドライマウスを訴える患者さんでも、あまり処方されているのを見たことがない。

処方を躊躇する薬なのだろうか。
あるいは、ドライマウスで死ぬことは無い、と軽んじられているのだろうか。

唾液の分泌量を増やす治療としては、適応があれば唾液分泌促進剤の投与が最も有効だ。
これらの薬剤を使用すると、唾液の分泌量が確実に増え、それに伴って自覚症状も大きく改善される。

唾液分泌促進剤のピロカルピン塩酸塩を投与し、唾液分泌量を増加させると、抗真菌薬を併用しなくてもカンジダの菌数が減ることがわかっている。
この薬剤の適応となる頭頚部領域の放射線治療に伴う口腔乾燥症のある患者さんでは、ほぼ100%の確率でカンジダに感染することから、早期に治療を開始することが望まれる。

唾液分泌促進剤の十分な効果を得るには、最低1年は継続して服用する必要がある。
数カ月で中止すると、唾液の分泌量は再び減少するため、できるだけ長期間服用したほうがよい。

副作用としては、交感神経刺激作用に伴う多汗、嘔気、頻尿など。
この薬を長期間継続するには、副作用の中でも多汗のコントロールが特に重要で、投与法など工夫を凝らすことが大切だ。
また、患者さんへの服薬指導も重要であり、唾液は単なる水分ではないことや薬の服用を止めると効果がなくなること、また薬を長く飲むことで患者さんの日々の生活に潤いが生まれる(パサパサしているものが食べられる、味覚が感じられる、食べ物が飲み込みやすいなど)ことなどを説明すると良い。

唾液の分泌量は徐々に増加し、1年程度は増加していくと考えられる。
効果の減弱を恐れ、症状が重くなってから治療を開始する医師もいるようですが、早期に治療を開始したほうがよい。

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コメント

  1. 処方を躊躇する薬なのでもなく、
    軽んじられているのでもなく、
    胃腸症状などの副作用が強すぎて飲めない人、
    飲んでいるうちに効き目がなくなってしまう人
    が多いのだと思います。
    ムスカリン受容体刺激薬は、気管支喘息、虚血性心疾患、パーキンソニズムまたはパーキンソン病、てんかん、虹彩炎を併発している患者には禁忌だそうです。

    しろ:2014/3/17

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