更新日:2016年2月11日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ドライシロップは賦形しちゃダメ?


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賦形について

粉薬を調剤するとき、量が少ないと分包しにくい、飲みにくいなどの理由で乳糖などでカサを増やす「賦形(ふけい)」という方法がとられます。

1回量0.1g~0.3gくらいの乳糖で賦形することが多い。

うちの薬局では0,3gと決められている。

しかし、量が少なくても賦形しない場合がある。
顆粒やドライシロップ、あと重カマみたいな比重の重い粉。

これらの薬と粒子径の違う乳糖を入れて、乳鉢でかき混ぜてもよく混ざらない。

しかし、乳糖にも色々あるようで。

いずれも日本薬局方 乳糖水和物の規格に適合しています。
最も大きな相違点は、粒度分布で、乳糖水和物原末「マルイシ」は小さい粒子が多く、乳糖水和物原末「マルイシ」(粒状)は大きい粒子が多くなります(表)。このため、性状、安息角など物理化学的性質が異なります。
一般に、大きい粒子が多いほど流動性がよくなり、取り扱いやすく調剤し易いですが、粒子径の小さな主剤との混合性が悪くなります。乳糖水和物原末「マルイシ」と乳糖水和物原末「マルイシ」(粒状)の違いは?

乳糖なんてどこのメーカーのものも同じだと思っていましたが、粒子の大きさに違いがあるようなので、発注時には今までと同じものを選ぶように注意する。

賦形すべきか

うちの薬局では、1回あたりの量が0.3g未満の場合、0.3gの乳糖で賦形することになっている。
ほかの薬局では、0.2gとか0.5gとかあるようだが。

患者さんによっては、賦形しないほうがいいという患者さんもいる。
基本的に円盤で回せば、ある程度少ない量でもいけると思いますが。

薬剤師によって賦形の量が違ったり、賦形しないという判断をしても良いですが、同じ患者さんに対して賦形の量がその都度変わると不信感を持たれますので、薬歴にどのような調剤方法で行ったのか申し送りは必要。

賦形剤の請求はできるか?

Q.処方された分量が微量のため倍散にして調剤する必要があるが、処方せんに賦形薬の記載がない場合、どのように取り扱うのか。
A.無害妥当な賦形薬を使って製剤したときは、用いた賦形薬並びにその分量を処方せんの余白に記入する。
また、請求明細書の処方欄にも記載して調剤報酬の計算をする。

賦形剤の請求もできるようですが、私の経験では処方せんに記載されていない乳糖や単シロップなどの賦形剤の請求をしている薬局は見たことが無い。
恐らく「面倒だから」という理由だろう。
また、賦形剤の計量混合加算については、「医師の了解を得れば可能」という解釈のようだ。そのため、処方せんに「乳糖」との混合が指示されていれば計量混合加算は算定可能です。そのため薬剤師の判断で賦形したものについては、計量混合加算は算定できません。疑義照会をすれば算定可能かも知れませんが、これまた面倒です。

参考書籍:保険薬局業務指針2010年版

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コメント

  1. コメントありがとうございます。

    乳糖水和物原末「マルイシ」(粒状)に関する貴重な情報ありがとうございます。
    今度買ってみようかな、と思いました。

    うちの薬局でも、ドライシロップだろうが顆粒だろうが全部賦形する薬剤師さんがいましたが、結局別々に円盤で回すわけで、何の意味があるのだろうと思いました。
    マニュアルで決められているから、という感じでしたが、個別に判断して賦形しないで調剤できればそのほうが良いと思います。セロポリならそれほど分包紙に付着しないでしょうし。

    yakuzaic:2014/2/16

  2. いつも勉強させていただいております。
    乳糖原末も原末粒状もありましたが、現在は粒状のみ在庫してます。原末は乳鉢で混ぜていると乳鉢に貼りつく感じがありますが、粒状はほとんどつかず取り扱いやすいです。混合性の悪さは見た目には感じません。分包紙にもくっつきにくく、患者さんからも飲み残している心配がないと好評です。

    別の話ですが以前、「ほかの薬局ではセレニカRもフケイされていた」という方がいました。セレニカR顆粒に乳糖フケイってどうなんでしょう?

    匿名:2014/2/13

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