更新日:2017年1月22日.全記事数:3,117件.

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ディフェリンゲルはシミに効くか?


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アフダパレンとレチノイド

ディフェリンゲル(アダパレン)はレチノイド様の作用を有するナフトエ酸(ナフタレンカルボン酸)誘導体である。

レチノイドといえば、トレチノイン。

トレチノインはハイドロキノンとともにシミに使われる薬。
皮膚科で院内製剤として使用されることがある。

アダパレンとトレチノインの違いは何か。

まず、レチノイドの受容体RARは、α、β、γの3種類あるのですが、アダパレンはβとγ特異的、トレチノインは3種類全部と結合します。
受容体とのアフィニティ(結合親和性)はいずれのタイプの受容体に対してもトレチノインがアダパレンの数倍強力です。

実際の効果や副作用の比較は、同じ濃度での研究は稀で(PubMedサーチしたらありましたが)、アダパレン0.1%とトレチノイン0.025%がだいたい同等ということらしく、よく比較されています。
(ちょうど発売されている製剤のいちばん薄い濃度どうしの比較になってます)

結論を大雑把に言うと、副作用はアダパレン0.1%がトレチノイン0.025%の半分くらい(つまりアダパレンの方が副作用が少ない)。
効果は、使用開始1週間でアダパレン0.1%がトレチノイン0.025%より優れていて(1.5倍くらい)、長期間(12週間)継続使用後ではあまり変わらない(どちらでもニキビが著明に改善)、という内容でした。

すなわち、アダパレンの方がトレチノインよりも副作用が少なく、速やかに効果がでるということで、ニキビの治療目的では、アダパレンに軍配が上がりました。
アダパレン(ディフェリン)-ニキビ治療と肌の若返り-トレチノインとの比較 – 25no12 blog-美容医療の話題とネイチャーフォト

アダパレンよりもトレチノインのほうが数倍強力。
裏返せば、トレチノイン軟膏はピリピリした刺激感が強く使いづらい患者さんもいるので、副作用の少ないアダパレンが適した患者もいる。
ディフェリンゲルを顔のシミに使うという適応外使用もあるのだろうか。ニキビもシミも、古い角質が原因なので、皮膚の新陳代謝を高める、ピーリング的な効果のあるディフェリンは効果があると思われる。

ディフェリンゲルを顔以外に使っちゃダメ?

ディフェリンゲルの使用上の注意には、
1. 本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。
2. 顔面以外の部位(胸部、背部等)における有効性・安全性は確立していない。
と書かれている。

Q.顔以外の,胸や背中のニキビに使用することはできますか?

A.国内の臨床試験では,顔に発生したニキビに対しての治療と安全性を確立しています。顔以外のニキビに対しては効果と安全性を確認しておりませんので,顔のニキビのみにご使用ください。 ディフェリン患者さま向け情報サイト:differin.jp Q&A

エビデンスが無い。
背中に塗布、とか処方せんに書かれていたら、疑義照会。

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