更新日:2017年4月13日.全記事数:3,079件

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レナジェルは食前服用?


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レナジェルの用法

高リン血症治療剤であるレナジェル。

レナジェルの用法は、

通常、成人には、セベラマー塩酸塩として1回1~2gを1日3回食直前に経口投与する。
なお、年齢、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日9gとする。

となっている。

食直前の服用。

食事中のリンの吸収を阻害するという目的なので食直前の用法。

その他のリン吸着薬の用法も見てみる。

薬品名成分名用法用量
フォスブロック/レナジェルセベラマー塩酸塩1回1000~2000mg 1日3回 食直前(1日9000mgまで)
カルタン沈降炭酸カルシウム1回1g 1日3回 食直後
リオナクエン酸第二鉄1回500mg  1日3回 食直後(1日6000mgまで)
ホスレノールランタン1回250mg  1日3回 食直後(1日2250mgまで)
キックリンビキサロマー1回500mg 1日3回 食直前(1日7500mgまで)
ピートルスクロオキシ水酸化鉄1回250mg 1日3回 食直前(1日3000mgまで)

フォスブロック/レナジェル、キックリン、ピートルが食直前。
カルタン、ホスレノール、リオナが食直後の用法となっている。

結局これらの薬は食事と混ざればいいわけで、食直前でも食事中でも食直後でも、空腹時でなければ問題ないと思われる。
食後に気づいたらすぐに飲んで差し支えない。

キックリンの相互作用

現在、経口リン吸着薬としては、主にカルシウム製剤、炭酸ランタン水和物及びセベラマー塩酸塩が使用されている。
しかしこれらの経口リン吸着薬には高カルシウム血症、便秘を主とする胃腸障害及び長期投与時の金属の組織蓄積などの懸念がある。
またセベラマー塩酸塩は分子内にClを含むため、投与に際しては定期的に血清Cl濃度及び血清重炭酸濃度を測定して過Cl血症性の代謝性アシドーシスの発現に注意することが必要である。

キックリンはカルシウム非含有であり金属やClも含まないため、高カルシウム血症、金属の組織蓄積による毒性発現及び過Cl血症性の代謝性アシドーシスの発現の懸念がないことが期待されている。
しかしキックリンはリン酸結合性ポリマーであるため、併用薬の吸収を遅延したり減少させる可能性がある。
実際にエナラプリル,アトルバスタチン及びバルサルタンとの間には薬物間相互作用が報告されている。
また本薬は、セベラマー塩酸塩に比べて脂溶性ビタミンの吸収阻害を起こしにくい可能性が示唆されているが、胆汁酸の吸着能をある程度有していることから、脂溶性ビタミンの吸収阻害の可能性を完全に否定することができない。
また葉酸の吸収を阻害する可能性も存在する。そのため、製造販売後調査において本薬による脂溶性ビタミン及び葉酸欠乏症の発現状況を注意深く確認していく必要がある。

日薬医薬品情報 Vol.15 No.7

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