更新日:2017年1月25日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ノイロトロピンは帯状疱疹痛発症後6ヵ月未満の患者には使えない?


スポンサーリンク

ノイロトロピン

痛み止めとして使われるノイロトロピン。

成分は、ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液。

ワクシニアウイルスを接種した家兎の炎症皮膚組織から抽出した非たん白性の生理活性物質、なのだそうだ。

薬効分類名は、下行性疼痛抑制系賦活型疼痛治療剤(非オピオイド、非シクロオキシゲナーゼ阻害)と書かれている。
オピオイドでもないし、COX阻害薬でもない。

下行性疼痛抑制系の活性化、ブラジキニン遊離抑制作用、末梢循環改善に基づく患部冷温域の皮膚温上昇作用を示す。

そもそもワクシニアウイルスって何?

天然痘ウイルス – Wikipedia

天然痘ウイルスと牛痘ウイルス (Cowpox virus) 、ワクチニアウイルス (Vaccinia virus) は非常に遺伝子が似ており、実際、初期の天然痘ワクチンは牛痘ウイルス(ワクチニアウイルス説あり)から開発されている。この三者は共通祖先から分岐進化した可能性がある。

天然痘ウイルスに似たようなウイルスらしい。

つまり、そのウイルスを接種したウサギの炎症部位から出た分泌物には、何らかの免疫に関する物質が含まれてそうな気はする。

臨床成績で有効以上の割合は、
帯状疱疹後神経痛 40%
腰痛症 56%
頸肩腕症候群 51%
肩関節周囲炎 40%
変形性関節症 51%

この程度。

帯状疱疹痛発症後6ヵ月未満の患者には使えない?

以前ノイロトロピンの添付文書には、
「 帯状疱疹後神経痛に用いる場合は、帯状疱疹痛発症後6ヵ月以上経過した患者を対象とすること。(帯状疱疹痛発症後6ヵ月未満の患者に対する効果は検証されていない。)」
との記載があった。

現在は、より早期に使いはじめる方がPHNの治癒を促すことができるとの考えなどから、2013年7月に関連学会の要望により添付文書の使用上の注意が改訂され、上記の制限はなくなった。

なお、帯状疱疹発症中から同薬を使用する方がPHNを予防できると考える医師もいるが、適応がPHNであるため、抗ウイルス薬の投与終了後に開始した方が保険上は問題となりにくいもようだ。

参考書籍:日経DI2014.2

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク