更新日:2017年1月5日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

PPIを飲むとピロリ菌陰性になる?


スポンサードリンク

尿素呼気試験とPPI

尿素呼気試験(UBT)は、13Cで標識された尿素を用いてピロリ菌のウレアーゼ活性を検出する検査法であり、簡便で、感度・特異度ともに高いため、よく用いられてる。

PPIや一部の防御因子増強薬など、ピロリ菌の静菌作用を持つ薬剤を服用している患者に感染診断を行うと、偽陰性を示すことがある。

国内外の研究では、試験方法に差異はあるものの、6.3~61%と高い偽陰性化率が報告されている。
この要因として、PPI自体が弱いながら抗菌作用を持つことや、胃内pHを上昇させてピロリ菌のウレアーゼ活性を低下させることなどが考えられる。

そのため、ガイドラインでは、ピロリ菌の静菌作用を持つ薬剤を服用中の患者に感染診断を行う際は、どの検査法においても、それらの薬剤を少なくとも2週間は中止するよう推奨している。

なお、H2受容体拮抗薬にピロリ菌の抗菌作用は認められないことが報告されている。
ただし、一部の症例ではUBTで偽陰性を呈する可能性があり、その原因は胃内pHの上昇であると推察されている。

除菌の成否

ピロリ菌の感染が確認された場合には、1次除菌法として、PPI+アモキシシリン(AMPC)+クラリスロマイシン(CAM)を1週間投与する3剤併用療法が第一選択とされている。
治療終了から4週間以上間隔を空けた後、再度感染診断を行い、除菌の成否を判定する。
除菌不成功の最大の要因はCAM耐性菌であることから、2次除菌法としてはCAMをメトロニダゾール(MNZ)に変えたレジメンが推奨されている。

参考書籍:日経DI2013.6

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

ランダム記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク