2018年10月21日更新.3,350記事.5,705,221文字.

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逆流性食道炎で動悸?

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発作性心房細動

心房細動(AF)患者は、糖尿病や高血圧を含む他の心血管系疾患や、甲状腺機能亢進症などの基礎疾患を有していることが多いといわれているが、その他の危険因子として、肥満やアルコール摂取、胃食道逆流症(GERD)などが指摘されている。

特に、基礎疾患を有していない孤立性の発作性心房細動(PAF)は、迷走神経の緊張状態で発生する場合があり、60歳以下の男性に多く、睡眠中や安静時、食後に起きやすいことが知られている。

GERDによりAFの発症機序としては、①局所の炎症が食道壁を通過して、近接する迷走神経を刺激する、②局所の炎症が自律神経反射を誘導し、二次的に迷走神経を刺激する、③局所の炎症が食道壁を伝わって心膜や心房筋の炎症を引き起こす、④GERDが炎症性メディエーターの遊離を招き、心房筋や心伝導系に影響を与える、⑤GERDが自己免疫反応を誘発し、それがPAFの一因となる、といった様々な仮説が提唱されている。

明確な結論は得られていないものの、胃酸の逆流による慢性的な食道粘膜の炎症が、食道に近接する左心房や肺静脈などのAFの発生源に影響を及ぼすことで、AFが誘発されると考えられている。

そのためGERDとの関連性が疑われるAFに対しては、PPIを用いたGERD治療を行うことで、AFの発生頻度の抑制やPAFの完全消失が期待できるほか、持続性AFへの進展を予防する可能性も示唆されている。

参考書籍:日経DI2012.9

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