更新日:2016年9月13日.全記事数:3,169件.

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甲状腺機能低下症にチロナミン?


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チロナミン

甲状腺機能低下症に使う甲状腺ホルモン製剤といえばチラーヂンが使われることが多い。

甲状腺ホルモン製剤にはそのほかに、チロナミンというのもある。
処方を見たことはありませんが。

チロナミンはT3製剤。チラーヂンはT4製剤。

T3は速効性で効き目が短い。
一般的には、安定した効果がえられる他の甲状腺ホルモン薬(T4)を用いることが多い。

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎は、痛みを伴う甲状腺腫が特徴の炎症性疾患。
多くは数か月で自然軽快するが、発症初期の「甲状腺中毒期」に、頸部の激しい痛みや発熱、動機や息切れなど甲状腺中毒症状が付随する。

亜急性甲状腺炎は、甲状腺中毒期を経て、約半数は一過性の「甲状腺低下期」に移行する。

永続性の甲状腺機能低下症の治療には、T4製剤のチラーヂンSが最も広く用いられている。
だが、亜急性甲状腺炎による甲状腺機能低下例には、T3製剤のチロナミンが第一選択薬である。

この甲状腺機能低下症のほとんどは一過性であるため、甲状腺で産生されるT4が自然に上昇してくるのを待つ必要があり、T4製剤を処方すると判定が困難になる。
T3は甲状腺以外の末梢臓器でもT4から変換され産生されるため、遊離トリヨードサイロニン(FT3)は甲状腺機能だけを反映していない。
そこで、活性が強く、即効性も期待できるT3製剤(チロナミン)をFT4が正常化するまでの間処方する。

参考書籍:日経DI2013.11

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