更新日:2016年12月4日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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エビデンスが無ければ効かない?


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エビデンス至上主義

現代医療はエビデンス至上主義です。
エビデンスが無ければ効かない。エセ医療だ、と言われる。

エビデンスとは何か?
有効であることを証明する科学的根拠。

10人のうち9人に効けば、効く薬。
10人のうち1人に効けば、効かない薬。

しかし、効かない薬でも1人には効いている。
そういう薬もある。
多くの人に効かないと言われている薬でも、その人には効いている。
それならそれでいいじゃないか。エビデンスなんて無くても良いじゃないか。

というわけにはいかないことも。
裁判で負けるから。

世をにぎわせたホメオパシー。
ビタミンKの代わりにレメディー、は別にして、ホメオパシーを全否定するのは間違っているかも知れないとちょっと思う今日この頃でした。

MRBM?

MRBM(MR Based Medicine)という言葉があるそうだ。

 2004年4月に,m3.com(ソネット・エムスリーが運営する,医師を始めとする医療従事者向けのインターネットサイト)の会員医師500人(開業医24%,病院勤務医76%)を対象に実施されたアンケート調査の設問のひとつに,「処方に影響を与える情報伝達手段は?」という問いがあった。それに対する回答の上位は,「優秀なMR(Medical Representative)による情報提供」(96%),「講演会」(95%),「MR君(インターネット)」(76%),「通常レベルのMRによる情報提供」(51%)であり,どうしたことか臨床の場に居るはずの「薬剤師による情報提供」と言う回答が見当たらない。それどころか,次に出てくる回答は「レベルの低いMR」(34%)で,実に3人に1人の医師が,レベルの低いMRだと思いつつも,その情報に従っていることが明らかになった。
 これをどう理解すれば良いのか?薬物治療に薬剤師は無用なのか?テクニシャンにしか過ぎないのか?確かに,筆者の知る範囲においてMRは非常によく勉強している。自社製品のことはもちろん,他の薬物療法やその薬物が関連する疾患の病態から治療法に至るまで,幅広く最新の情報を身につけている。しかし,この現状では薬物療法がEBM(Evidence Based Medicine)ではなくMRBM(MR Based Medicine)と揶揄されても仕方がない。医師が,MRの提供するクリニカルパス(薬物名が一つの商品名に限定されたパス)を用いていることも少なくない。さらに,日本の医薬品の売り上げは,ごく一部を除き緊急安全性情報(イエローレター)が出ると極端に低下する。MRBMで使っていた薬は,イエローレターが一枚出されることにより,怖くて使えなくなる。これがMRBMの現状なのであろう。新薬に関しては,治験の症例数では出てこない副作用も,数多くあることも認識して使用しなければならない。リスクをしっかりと医師に話をした上で使用してもらうことが必要である。
 近年発売された抗がん剤や抗リウマチ薬の中には,処方に際して施設基準や医師の専門性を評価した上で,限定的に販売されている医薬品があるが,これは良いことである。薬は試しに使うものではなく,必要な患者に必要な量を専門医としての的確な判断のもと,責任を持って使うものである。試しに使う時は,臨床研究審査委員会あるいは倫理委員会の議を経て使うべきであり,特定の医師のみの使用,教育講習を受けた医師のみの使用等,欧米のリスクマネジメントには既に謳われていることであるが,そのような制限が不可欠であろう。リスクコミュニケーション 医薬ジャーナル社, Iyaku(Medicine and Drug)Journal Co., Ltd.

確かにMRBM。
MRによる情報提供には強い影響力を感じます。

自社の薬を使ってもらいたい、という下心があるからでしょう。

調剤薬局の薬剤師からしてみたら、どの薬を使おうが、大した影響は無い。
在庫上の問題で、こっちを使ってもらいたい、ということは多々ありますが。

処方提案できるくらいのレベルの高い調剤薬局薬剤師、というのは果たして医師から必要とされるのでしょうかね。

専門医と開業医では選ぶ薬が違う?

医者は医者でも様々。
専門医もいれば、素人に毛が生えたくらいの知識しか持ち合わせていない医者も。

専門医は、専門というだけあって、薬に関する知識も深い。
患者さんに最も適した薬を選ぶ。

専門でない医者は、薬に関する知識は少ないので、MRオススメの薬を選ぶ。
MRは新製品の宣伝をしに来るので、結局新薬が処方されるケースが多い。

たとえば糖尿病の薬で、専門医はメルビンを第一選択として使うケースが多いが、開業医は新しいDPP4阻害薬を使うケースが多いとのこと。
入ってくる情報が違うから仕方ない。

MRが医者に情報提供すると、安くて良い薬よりも、高くて新しくてまだ安全性の確立されていないような薬がよく使われる傾向になるんだな。

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