更新日:2016年12月21日.全記事数:3,190件.

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ウコンは胃潰瘍に禁忌?


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胃潰瘍とウコン

ウコンを過剰に長期摂取すると、消化管障害あるいは消化管の不調を起こすことがあります。
胃潰瘍または胃酸過多、胆道閉塞症の人には禁忌とされ、胆石の人は医師に相談すべきとの情報があります。

ちなみに医薬品にもウコンはありますが、添付文書上で禁忌等は何も書かれていない。

胆石や胆のう疾患の患者および胃潰瘍または胃酸過多の患者が、自己判断でウコンやクルクミンのサプリメントを摂取することは必ずしも安全とは言えません。

ウコン(秋ウコン)は肝臓に良いと認識されている人気のサプリメント素材です。
その有効性に関しては多くの基礎研究が行われています。
しかし、現時点では有効性を明確に示した信頼できる臨床研究はわずかしかありません。
スパイスなどとしての長い食経験があり安全と思われていますが、肝機能が悪い人が自己判断でサプリメントとして利用すると、病状が悪化することもあります。

ウコンと呼ばれる植物は複数ありますが、食経験や研究結果が蓄積されているのは、クルクミン含量が多い秋ウコンです。

ウコンの作用機序

ウコンやクルクミンについては、健胃作用、胆汁分泌促進作用、肝機能保護作用など、細胞実験や動物実験で多くの研究が実施されており、その作用機序には、クルクミンの抗酸化作用が関係していると考えられています。

ウコンは安全か

肝臓に良いと思われている秋ウコンやクルクミンでは多くの研究が実施されていますが、臨床試験は少なく、ヒトにおける有効性は、現時点では明確になているとは言えません。

大昔から香辛料などとして摂取されてきた経緯から、ウコンもクルクミンも安全性が高いサプリメント素材で、通常の食物中に含まれる量であれば安全と言えるでしょう。
しかし、特定の疾病の治療・予防を目的とした利用条件では、必ずしも安全とは言えません。
それは摂取量や摂取頻度が増えたり、摂取した成分の影響を受けやすい病人が利用するからです。

ウコンの力は何に効く?

ウコンってなんか体によさげ。

メインは酒の前に飲んで、二日酔い予防とかの効果。
肝臓に良いというイメージ。

健康食品としてウコンが注目され、ウコンを含有する健康食品も多数販売されているが、国立健康・栄養研究所のデータベースによると有効性としては、ヒトの消化系・肝臓の症状改善や、参考として試験管内・動物他での作用、効果等が述べられている。利胆(胆汁の分泌を促進)、健胃などの薬効がある。他の薬効成分として、クルクミン・ターメロン(利胆)、ジンギベレン、d-α-フェランドレン、シネオール(防腐)などがある。肝機能を増進するといわれ、二日酔いの抑止効果があるかのような宣伝を行う錠剤やドリンク剤が多数発売されている。沖縄の鬱金茶は、二日酔いを防ぐということで、飲酒の前後に飲まれている。また、居酒屋では、鬱金の粉末が常備され、泡盛などに入れて飲まれている。ウコン – Wikipedia

じゃあ、カレーは肝臓に良いのかと言うと、そうでもないらしく。

食事からはごく少量のクルクミンしか体内に吸収されないとの報告もある。黒コショウ成分ピペリンと同時に摂取することで腸管吸収性の改善が見られるとの報告もあるが、この成分は薬物代謝に影響をおよぼすため、摂取には注意を要する。クルクミンに期待される有益な作用の中には、例えば大腸癌のリスク低減など、必ずしも腸管吸収を必要としないものもある。クルクミン – Wikipedia

肝機能が不調に陥れば、代謝が落ちエネルギー不足から疲労という悪循環になる。
なので、肝臓に良いサプリメントは現代人の疲労回復に良いという触れ込みで売れやすい。

毒にも薬にもならない食品として摂取するなら、どうでもいいけど。

また、ワーファリン(ワルファリン)等を服用している場合、クルクミンにも血小板凝集抑制作用が知られているので、薬理効果が増強される可能性があり、他のビタミンK含有食品と同様に食べ合わせや摂取量に留意する必要が生ずる。なお、医薬品的効能効果を目指す場合の検証も、報告例が見受けられる。

大した危険性は無いだろうけど、ワーファリン飲んでいる人は注意。

参考書籍:調剤と情報2014.9

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