更新日:2015年10月26日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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抗がん剤服用中に風邪を引いたら注意?


抗がん剤服用中の患者さんが、薬局に風邪薬を買いに来たとしましょう。
きっと、がん患者というだけで気持ちが焦ってしまい、相互作用に問題は無いかどうかを調べるので精一杯。
でも、本当に気をつけなければいけないのは、抗がん剤服用中の発熱。
好中球減少性発熱です。
アルキル化剤や代謝拮抗剤のような抗がん剤は、細胞の増殖を阻害する作用を持ちます。
がん細胞は正常細胞に比べて細胞周期が短いため、これらの薬剤はがん細胞に特異的に作用することが期待されますが、骨髄や腸管粘膜、毛根などのように細胞周期の比較的短い正常細胞にも影響を及ぼすことになります。
骨髄細胞がダメージを受けた場合、赤血球、白血球、血小板などの産生機能が低下します。
このうち白血球(特に好中球)が減少した場合、細菌感染を防ぐことができなくなり、感染症発症の結果としてかぜ様症状が現れます。
特に38度以上の発熱は重要な指標であり、重篤化を防ぐために直ちに抗生剤等を投与する必要があります。
抗がん剤治療中の発熱を訴えられたら、すぐに病院に行くように強く言いましょう。

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名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
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