2019年3月22日更新.3,397記事.5,981,261文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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胃もたれにガスターは効くのか?

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胃酸で胃もたれ?

胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーやPPIなどの制酸剤があります。

胃酸の出過ぎによる、胃痛、胸やけにそれらの制酸剤が効果的なのはわかる。
しかし、胃もたれの症状に、胃酸を抑える薬とはこれ如何に。
胃酸を抑えてしまうと、消化を妨げて、胃もたれがひどくなるのではないか、と思ってしまう。
それよりも、AM散とかタフマックみたいな消化酵素系の消化剤のほうが良いのではないかと。

そんな大食いチャンピオンでも、胃もたれを感じてしまう方法があります。それは、胃の先にある腸に、胃液と同じ成分の液体を入れること。すると、元気に働いていた胃がピタリと止まるのです。この時、胃は空っぽなのに胃もたれを感じていました。実は、胃酸が増えると、腸で酸の中和が間に合わなくなるため、胃に、それ以上「消化物を送らない様に」、腸管ブレーキと呼ばれる指令を出して、胃の動きを止めるのです。それと同時に、脳にも「それ以上食べないように」指令をだします。それを「もたれ」という感覚として脳が感じているのではないかと考えられています。最新報告 胃もたれ&胃痛 驚きの真実 |NHK あさイチ

胃酸が出過ぎて、腸まで酸性にすると、腸が胃にブレーキをかけると。

それで胃がもたれる。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
出過ぎはダメなのですね。

胃もたれの原因が胃酸の出過ぎであれば、制酸剤が効きます。

空腹時に胃もたれ?

胃内にチューブを挿入し、胃酸と同程度の酸を注入すると、健康な人でも胃のもたれやお腹の張りなど、いわゆる胃もたれ症状を感じることが報告されています。
つまり、胃酸の出すぎは、胃もたれを引き起こす可能性があります。
胃酸過多になると、食べ物が入っていない空腹時にも胃酸分泌がさかんになり、胃粘膜を傷つけ胃痛の原因になります。
H2ブロッカー等で胃酸の分泌量を抑制することにより、症状緩和が期待されます。

胃もたれの原因は食べ過ぎ?

胃もたれを訴える患者は、食べ過ぎ・飲み過ぎや疲労などで胃の働きが弱っているタイプと、コーヒーなどカフェイン含有飲料の飲み過ぎや強いストレスなどで胃酸が出過ぎているタイプの2つに大別できる。

胃の働きが弱っているタイプは、食後に症状が現れることが多く、訴えとして消化不良や腹部膨満感、食欲不振、胃のむかつきがある。

一方、胃酸が出過ぎるタイプは、空腹時に症状が現れることが多く、胃もたれとともに、胃痛、胸焼けを訴えるのが特徴的である。

つまり、食後に胃がもたれるのは食物によって、空腹時に胃がもたれるのは胃酸によって、ということらしい。

アシノンと機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(functional dyspepsisa:FD)は、症状の原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないにもかかわらず、慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患であると定義されている。
器質的疾患を除外するため、確定診断には内視鏡検査の実施が求められている。
日本人の有病率は、検診受診者の1~2割、上腹部症状を訴え医療機関を受診した患者の約半数に上る。

機能性ディスペプシアの症状は、食後愁訴症候群(postprandial distress syndrome:PDS)、心窩部痛症候群(epigastric pain syndrome:EPS)の大きく2つに分類される。
PDSは食後のもたれ感や食事開始後すぐに満腹感を覚える早期飽満感を主症状とし、EPSは排便などで改善しない心窩部の痛みや灼熱感を主症状とする。
しかし、症状は多様で、PDSとEPSを併発することも珍しくない。
その病態は単純でなく、複数の因子が関与していると考えられている。

FDの治療には非薬物療法と薬物療法がある。
非薬物療法としては、生活習慣の改善、食事療法などが挙げられる。
薬物療法では、酸分泌抑制薬(H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬PPI)、消化管運動機能改善薬、漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬などが用いられ、症状が消失しない場合などにはそれらが併用されることもある。

ニザチジン(アシノン)は胃酸分泌抑制作用と消化管運動促進作用を併せ持ち、EPS症状症状を抑えつつ、PDS症状を改善する。
ニザチジンはH2受容体拮抗作用により胃酸分泌を抑制するだけでなく、アセチルコリンエステラーゼを阻害することにより消化管運動促進作用(胃排出能の亢進、下部食道括約部LES圧の上昇)を持つことが報告されている。
一方、他のH2受容体拮抗薬のファモチジン(ガスター)、ラニチジン(ザンタック)、シメチジン(タガメット)や、PPIのオメプラゾール(オメプラール)、ランソプラゾール(タケプロン)での検討では、いずれも胃排出能の亢進効果は認めず、ラニチジンはむしろ胃排出能を有意に抑制していた。
アシノンの胃酸分泌抑制作用はPPIより劣る可能性があるものの、胃もたれ感に対する効果が同時に期待できる。

原因別に薬を使い分ける

空腹時の胃もたれは胃酸が原因によることがあるので、胃酸の分泌を抑えるガスターなどのH2ブロッカーやPPIが効果的であろう。
しかし、ふつうの胃もたれは食べ過ぎ、飲み過ぎが原因であることが多いので、食べ過ぎによって胃痛、腹痛があったとしてもガスターなどの胃酸分泌抑制薬には効果が無い。

Q6. ガスター10は食べ過ぎには効かないのですか?
A6.食べ過ぎには、消化液としての胃液の分泌を活発にすることが必要です。食べ過ぎ用の胃薬としては、胃液の分泌を促すもの、消化酵素などが有効です。ガスター10は胃酸の分泌を抑えますので、食べ過ぎには効果がありません。食べ過ぎには、第一三共胃腸薬をおすすめいたします。よくあるご質問 ガスター10|第一三共ヘルスケア

服薬指導のとき、胃薬としか伝えていないと、胃の症状全般に効果があると思い込む患者さんもいる。
「食べ過ぎたときに使っている」という患者さんもいたので、そのような時には効果が無いことを伝える必要がある。

参考書籍:日経DI2011.12

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脂質異常症薬に関する記述で正しい内容は?

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薬剤師

脂質異常症の治療薬剤に関する下記の記述で正しいものはどれか。2つ選べ。
a. フェノフィブラートは、中等度以上の腎機能障害のある患者に対しては添付文書上禁忌である
b. ロスバスタチンは、イトラコナゾール投与中の患者に対しては添付文書上禁忌である
c. エゼチミブは、コレステロール生合成系の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を特異的かつ拮抗的に阻害する薬剤である
d. オメガ-3脂肪酸エチル粒状カプセルは、添付文書上食前に服用することと定められている
e. エボロクマブ皮下注は添付文書上、心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分な高コレステロール血症患者に使用可能である。

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