更新日:2015年10月22日.全記事数:3,128件.

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セララとプログラフは併用禁忌?


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プログラフとカリウム保持性利尿薬は併用禁忌?

プログラフとアルダクトンAは併用禁忌となっている。

プログラフとセララは併用注意となっている。

高カリウム血症を誘発する薬は多数ありますが、アルダクトンAと併用禁忌になっている薬は、プログラフとセララ。

アルドステロン拮抗薬の主な副作用として女性化乳房、高カリウム血症があげられる。スピロノラクトンはMRのみならずアンドロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモン受容体にも作用するため、女性化乳房、不正性器出血、月経不順等の副作用がみられるが、エプレレノンはMRへの選択性が高いためこれらの副作用発症頻度は低い。エプレレノンのステロイドホルモン受容体に対する親和性はin vitroでも評価されており、グルココルチコイド受容体に対してはMRに対する親和性の1/20以下、アンドロゲン受容体及びプロゲステロン受容体に対する親和性は1/100以下と報告されている。この受容体選択性によりエプレレノンにおいて女性化乳房の発症率が低いことは極めて有益な点である。しかし、MRを介する副作用は、当然のことながら回避することはできない。すなわち、アルドステロン拮抗薬の注意すべき重大な副作用である高カリウム血症は、腎遠位尿細管および集合管上皮細胞におけるNa+ 再吸収促進、K+ 排泄促進の作用を有するアルドステロンを阻害するために生じる副作用であるため、アルドステロン拮抗薬を投与する際には血清K+値に常に注意する必要がある。特に、糖尿病や腎機能障害を有する患者では高カリウム血症が発現しやすくなるため、慎重な用量設定が必要となる。http–www.med.miyazaki-u.ac.jp-yakuzai-topics-DIM%2030-11.pdf

セララはアルダクトンと比較して、女性化乳房の副作用は軽減されているが、高カリウム血症の頻度は同じレベルかと思うのだけれど。

だとしたら、セララもプログラフと禁忌レベルな気がするのだけれど。

セララとスピロノラクトンの使い分けは?

抗アルドステロン薬としてはスピロノラクトンとエプレレノンがある。
近年、原発性アルドステロン症患者が予想以上に多いことや、治療抵抗性高血圧の概念などが注目されるようになって、その使用頻度は増えていると思われる。

両薬剤ともに高血圧症の適応があるが、その降圧機序は複雑で遠位尿細管でのアルドステロンの電解質作用に拮抗するだけではない。
これは逆に、アルドステロンの昇圧機序が複雑であることを示唆している。
なお、スピロノラクトンとエプレレノンは本質的には同様に用いる薬剤であるが、日本における禁忌事項の違いにより一部の疾患では使い分けが必要になってくる。

原発性アルドステロン症は予想以上に頻度の高い疾患である。
治療は、手術療法と内科的治療がある。

内科的治療は手術を希望しない患者、両側性のアルドステロン過剰分泌を示す患者などが適応となる。
降圧効果は用量調整をするとスピロノラクトンの方が強い。
しかし、長期的な服薬アドヒアランスはエプレレノンの方が良好である可能性が高い。

エプレレノンは、微量アルブミン尿または蛋白尿を認める糖尿病では禁忌である。
血清カリウムが上昇しやすいためであるが、日本のデータではなく、本来はさらに慎重な確認が必要であった。
そのため糖尿病性腎症で使用する際は、スピロノラクトンを用いる。

参考書籍:調剤と情報2013.9

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