更新日:2016年8月25日.全記事数:3,131件.

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レア生薬争奪戦が始まる?


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タジキスタン産甘草

日本企業 甘草求めタジクへ 健康ニュース yomiDr.-ヨミドクター(読売新聞)

中国輸出規制で価格高騰

旧ソ連の最貧国タジキスタンで、日本メーカーが漢方薬の原料である植物「甘草(かんぞう)」の生産に乗り出している。

 甘草は日本で販売される漢方薬の7割に使用されているが、最大の供給国・中国が輸出を制限、価格も上昇しており、安定確保に懸念が出てきたためだ。「脱中国依存」の動きは、ハイテク製品に欠かせない「レアアース」(希土類)だけでなく、植物資源にも広がっている。

 首都ドゥシャンベから南に約200キロ・メートル。幹線道路を外れ、砂漠のデコボコ道を10分ほど走ると、医薬品原料メーカー「宏輝」の現地との合弁工場に着いた。「大砂漠の小さな工場」といったたたずまいだ。

 「機械は日本で設計したものを持ち込んだが、手作業で組み上げた」。ゴム・ホースが縦横に走る工場内で、製造技術を監督する竹内博司さん(子会社の宏輝システムズ技術部長)が言う。タジク初という日系企業の製造現場には、先駆者の苦労をしのばせる光景が広がっていた。

 敷地には、周辺で採取された甘草の根が積み上げられていた。これを工場で破砕して水に溶かし、酸を使った抽出などの過程を経て、原材料が出来上がる。昨年9月の操業開始後、初の出荷分3トンが先月、日本に送られた。袋には「メード・イン・タジキスタン」と刻字された。

 日本は従来、甘草など漢方薬原料の多くを、価格が安く大量調達できる中国に頼ってきた。だが、乱獲による生産減と需要増による価格高騰で、2000年ごろから中国は輸出制限に踏み切った。日本漢方生薬製剤協会によると、06年から10年までの4年間に甘草の価格は22%上昇。各社とも代替ルート開拓の必要に迫られた。

 良質の甘草は、北緯42~45度で、水が豊かなうえ、水はけも良い環境でしか生育しない。宏輝はアジア全域に及ぶ調査の末、タジクを選んだ。だが、1990年代に内戦が吹き荒れたタジクでの事業は困難を伴う。1日に何度も電気が止まる。水は自ら井戸を掘って確保した。

 日本で不足感が明白になった甘草については、異業種を含む事業者が人工栽培に乗り出しており、中国も中央アジアでの原料調達を始めた。開発や生産競争も激化している。それでも竹内さんは「いつかここから中国に輸出したい」と夢を語った。

 甘草以外にも漢方薬の原料となる生薬は、その大半を中国からの輸入に頼っており、いまや「レアプラント」(希少植物)と呼ばれるようになった。植物資源分野でも、中国リスクに備えた動きが広がっている。(タジク南部クボディヨンで 貞広貴志、写真も)

 甘草 マメ科の多年草。成分のグリチルリチンは、肝臓薬から目薬にまで用いられる。砂糖の50倍の甘みや美白効果もあるとされる。2010年の輸入総量約1600トンのうち、約1200トンが中国からだった。

(2012年1月25日 読売新聞)

今や中国も、日本の下請けというポジションから脱却しつつあるのか。

中国自身も、経済成長で人件費上がってきてるから、他の国で生産したほうが安く済むと。

甘草はほとんどの漢方に入ってるから。

必需品です。

レア生薬

レアアースに続く資源争奪戦!漢方市場を左右する生薬確 (ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース

 ある電機メーカー幹部は最近、中国の企業幹部と会う出張で、“日本土産”として「漢方薬」を持参するという。処方薬は無理なので、薬局で買える「葛根湯」などの医薬品を買うわけだが、それでも「日本製は品質が高く、よく効く」と喜ばれるのだとか。

 日本の漢方薬は中国由来ながら国内で独自に発展した、いわば“別物”だ。現在、1100億円強ある国内の市場規模は「2015年には倍増する」(森田哲明・野村総合研究所副主任コンサルタント)といわれ、成長軌道にある。“本家”中国人にも喜ばれるとなれば、将来的に海外での成長も期待できる。

 ただし原料となる生薬を確保できることが条件だ。生薬の国内自給率はわずか1割程度。残りの多くを中国に依存している。

 元来、生薬は野生のものが多く価格変動が大きい。ほぼ100%を中国から輸入している甘草(カンゾウ)など複数の品目では乱獲防止の狙いから、2000年代以降に規制が強化され、採取・輸出量の限度や輸出時の最低価格などが定められたり、出荷停止になったものもある。元高や人件費の上昇にも影響され、日本における生薬の調達コストは、02年比で07年には1・5倍に大幅上昇している。

 原料の安定調達に向けた取り組みは、すでに始まっている。医薬基盤研究所のほか、三菱樹脂が生薬など薬用植物の人工栽培に向け、研究を進める。だが、相手が野生の植物だけにコトも複雑だ。生産地が変わっても成分含量などが既存品と同等か、基準や審査法なども確立されねばならない。

 レアアース(希土類)の争奪戦ほど表立ってはいないが、生薬という生物資源でも獲得競争は熱を帯び始めた。

生薬の調達コストが5年で1.5倍というのはビックリ。

薬価は下がり続けてますからね。

ツムラも大変です。

漢方薬は化学合成できませんからね。

品質のバラつきなんかも結構ありそうです。

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