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中耳炎のときプールに入っちゃダメ?
公開. 投稿者:めまい/難聴/嘔吐.この記事は約4分8秒で読めます.
1,737 ビュー. カテゴリ:耳に水が入ると中耳炎になる?
赤ちゃんをお風呂に入れるとき、耳を指でふさいで入れていました。
耳に水が入ると中耳炎になると思っていたからです。
中耳と外耳は鼓膜で隔たれているので、通常の状態であれば、耳に入った水が中耳までは届きません。
しかし、汚い水が耳に入ったら外耳炎にはなるかも知れません。
健康な状態なら良いですが、中耳炎のときの入浴はどうだろうか。
昔は中耳炎にかかると、お医者様からお風呂には入らないでくださいという指導を受けていたようです。
耳に水が入るといけないから、と。
しかし、べつに耳に水が入っても中耳炎の症状は悪化しません。
体が温まると耳の中の膿が充満して鼓膜の充血が強くなり、中耳炎の症状が悪化してしまう、ということはあるようです。
長風呂でなければ問題無く、中耳炎でもお風呂に入って問題無いです。
プールと中耳炎
中耳炎になったらプールに入れてはいけない。
鼓膜の穴が塞がり表面が乾燥すれば,飛び込んだり潜ったりするような鼓膜に圧をかける泳ぎ方をしなければ,耳に水が入って困ることはありません。しかし,鼓膜がきれいになったからといって泳げるわけではありません。プールの水には塩素が含まれており,これが問題となります。塩素は粘膜にかなり強い刺激をあたえるために,プールを出た後に目が充血するのと同じように鼻の粘膜も障害を受けます。中耳炎は鼻の炎症がなくならないと治らないので,耳が治りきらないうちにプールを始めると,中耳炎が慢性化したり再発したりする引き金になるのです。小児の中耳炎Q&A集
中耳炎のときにプールに入ってはいけないというのは、水そのものよりも塩素の影響が危惧されるからということらしい。
中耳炎は鼻との関係が強い病気だ。耳と鼻は「耳管」でつながっていて、風邪をひいて鼻水が増えるとウイルスや細菌が中耳に侵入して炎症を起こす。うみがたまって耳が痛くなり、熱が出たり、耳だれが出たりする。子どもの耳管は大人に比べて短いため、中耳炎になりやすい。
「プールに入る前は、子どもの鼻水の状態に注意して」と話すのは神谷町耳鼻咽喉科(東京都港区)院長の土橋信明さん。特に鼻の奥に黄緑色の鼻汁がたまっている時は要注意。プールの水や雑菌が鼻の奥に入れば、さらに炎症が悪化して中耳炎となる恐れがある。
「中耳炎と診断されれば、医師の許可が出るまでプールは休んだ方がいい」と土橋さん。耳だれが出ているのは鼓膜が破れている証拠で、プールは論外だ。耳だれの中の細菌が皮膚に付くと、とびひなどの感染症が生じる可能性もある。
ただ、中耳炎と診断されても、初期なのか治りかけなのか、今後悪化する恐れがあるのかどうかは、医師も判断が難しいという。「炎症がある間、ずっとプールに入れないのはかわいそう。軽ければ入ってもいい」と土橋さんは話す。
ただし、鼻や耳が水につからない水遊び程度が前提。飛び込みや潜水は耳への負担が大きいため、スイミングスクールなどなら話は別だ。いずれにしても、主治医に相談することが大切だ。
また、プールの水で耳あかがふやけると耳に炎症を起こす可能性があるという。小学校ではプールの季節に耳鼻科検診がある。「乳幼児もプールに入る前には耳鼻科で診てもらうといい」と話す。東京新聞中耳炎の子 プール大丈夫? 鼻水や耳だれ要注意健康(TOKYO Web)
薬局でも、「中耳炎と言われたんですけど、プールに入ってもいいですか?」みたいに聞かれることも多い。
顔をつけなければ大丈夫。
プールに入って顔をつけないって、お風呂レベルなら大丈夫ということ。
無理でしょ。
中耳炎と言われたらプールはダメ。お風呂はOK。
鼓膜を見るのは難しい
中耳炎の診察は難しいです。
大人なら問題ありません。しかし、大人が中耳炎にかかることは滅多にありません。
小児の急性中耳炎を正確に診断することは難しいです。
動くから。
急性中耳炎は、1歳までに70%、3歳までにはほとんどの子供が、一度は罹患します。
しかし、中耳炎の多くは風邪の症状にまぎれてしまう上、0~1歳の小児の鼓膜所見を取ることは、耳鼻咽喉科専門医でも時として難しいのです。
正確な診断ができないが故に、中耳炎の不確定例や軽症例に抗菌剤を投与することも少なくありません。
中耳炎
中耳炎は中耳粘膜の炎症であり、急性中耳炎、慢性中耳炎(鼓膜の単純穿孔性を一般的には指すが、癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎も含まれる)、滲出性中耳炎の3つに分類される。
急性中耳炎は「急性に発症した中耳の感染症で、耳痛、発熱、耳漏を伴うことがあるもの」と定義される。
慢性中耳炎は急性中耳炎に続発して慢性化したものがほとんどで、鼓膜の単純穿孔を伴う慢性穿孔性中耳炎が多い。
急性中耳炎は小児に高頻度に起こる上気道疾患である。
わが国における急性中耳炎の正確な罹患頻度は不明であるが、欧米の報告によると3歳までに80%の子どもが少なくとも1回は罹患するといわれている。
一方、慢性(穿孔性)中耳炎は以前はよくみかけたが、最近では抗菌薬などの発達により、急性中耳炎の後遺症としての鼓膜穿孔をみることはまれになった。
そのかわり滲出性中耳炎の治療目的に挿入した換気チューブの除去、あるいは脱落後に残存した穿孔を認める症例が増加している。
急性中耳炎は経耳管感染による細菌感染が原因と考えられ、かぜ症候群に伴う鼻・副鼻腔炎の膿性鼻漏や急性咽頭炎が主な原因である。
人工乳栄養児の場合はミルクが耳管から中耳腔へ逆流し中耳炎を発症することもある。
一方慢性中耳炎は急性中耳炎が、全身抵抗力の減弱、起炎菌の種類と薬剤耐性、上気道炎や副鼻腔炎の存在、不完全な治療などに関連して慢性化して発症すると考えられる。
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