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ナサニールとプレマリンの併用?
公開. 投稿者:月経/子宮内膜症.この記事は約1分18秒で読めます.
1,310 ビュー. カテゴリ:アドバック療法
子宮筋腫や子宮内膜症の治療法に「偽閉経療法」というものがある。
閉経後と同じ状態にして、子宮筋腫や子宮内膜症の原因であるエストロゲンの分泌を低下させるのだ。
そのとき使われるのが、「スプレキュア」「ナサニール」「リュープリン」「ゾラデックス」などのGnRHアゴニスト(GnRHアナログ)製剤。
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ
この薬を使うと、下垂体の機能が抑えられ、性腺刺激ホルモンが分泌されなくなります。 卵巣への刺激がストップするためにエストロゲンが低下し、閉経と似た状態になり、内膜症病巣の活動や増殖が抑えられる、 という仕組みです。本来GnRHアゴニストは下垂体に性腺刺激ホルモンを放出させるものですが、連続使用で刺激を与え続けていると下垂体の感受性が低下していきます。 ですから、使い始めは刺激を受けた下垂体が性腺刺激ホルモンをよく出して、不正出血を起こすこともあります(これをフレアーアップという)。 けれどもそのままGnRHアゴニストを与え続けていると、次第に下垂体の感受性がにぶって、性腺刺激ホルモンが分泌されなくなり、エストロゲンも低下していくわけです。
閉経後と同じような状態にするわけなので、更年期と同じような状態にもなる。
更年期障害になる可能性がある。
偽閉経療法で現れる更年期症状様の副作用では、ホットフラッシュと肩こり、イライラ感が3大症状。
特にホットフラッシュは患者の苦痛が大きく、治療の中断にもつながりかねない。
アドバック療法
なので、GnRHアゴニストを使用中の更年期様症状にも、更年期障害で使われるようなエストロゲン製剤をつかうことがある。
エストロゲン分泌を抑制する治療中にエストロゲンを補うという、一見おかしな処方だけれども、治療を継続するために仕方ないというわけで。
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