更新日:2016年2月24日.全記事数:3,137件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

パナルジンを30日分処方しちゃダメ?


スポンサードリンク

パナルジン

パナルジンの添付文書の警告には

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が主に投与開始後2ヵ月以内に発現し、死亡に至る例も報告されている。[「重大な副作用」の項参照]
(1) 投与開始後2ヵ月間は、特に上記副作用の初期症状の発現に十分留意し、原則として2週に1回、血球算定(白血球分画を含む)、肝機能検査を行い、上記副作用の発現が認められた場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。本剤投与中は、定期的に血液検査を行い、上記副作用の発現に注意すること。
(2)本剤投与中、患者の状態から血栓性血小板減少性紫斑病、顆粒球減少、肝障害の発現等が疑われた場合には、投与を中止し、必要に応じて血液像もしくは肝機能検査を実施し、適切な処置を行うこと。
(3)本剤の投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発生する場合があることを患者に説明するとともに、下記について患者を指導すること。
 1)投与開始後2ヵ月間は定期的に血液検査を行う必要があるので、原則として2週に1回、来院すること。
 2) 副作用を示唆する症状があらわれた場合には、ただちに医師等に連絡し、指示に従うこと。
(4) 投与開始後2ヵ月間は、原則として1回2週間分を処方すること。

と書かれています。

原則1回2週間分の処方とするとなっているので、例え2週間に一度検査をしていたとしても、30日分の処方は原則できません。

パナルジンは危険な薬?

抗血小板薬パナルジンに対しては、緊急安全性情報が過去2回出されています。

緊急安全性情報が2回出されたものは他にはなく、異例なことです。

1回目は平成11年(1999年)6月、「塩酸チクロピジン製剤による血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)について」というタイトルで出され、添付文書も改訂され、TTPを始め無顆粒球症および重篤な肝障害に関する警告が記載されました。

ここで、「投与開始後二ヵ月間は二週に一回の血液検査を行う」と指示されましたが、この指示がほとんど守られずに次の緊急安全性情報が出されることになります。

2回目は平成14年(2002年)7月、「塩酸チクロピジン製剤による重大な副作用の防止について」というタイトルで、添付文書には「投与開始後2ヶ月間は、原則として1回2週間分を処方すること。」と記載されることになりました。

初めて飲む人は2週間分の処方しかできないので注意が必要、という面倒な薬になってしまいました。

パナルジンの特徴

血小板内cAMP産生を高め血小板凝集能・放出能を抑制。

作用消失まで8~10日間(血小板の寿命)。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク