更新日:2017年1月1日.全記事数:3,129件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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アモバンやデパスはなんで向精神薬じゃないのか?


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向精神薬ではない睡眠薬、抗不安薬?

向精神薬の定義的なものはさておいて、日本の医薬品の規制区分としての向精神薬の話。

睡眠薬ではアモバン、ルネスタ、リスミー。
抗不安薬ではデパス、コレミナール。

これらの薬は向精神薬としての規制を受けていない。
なぜか。
麻薬及び向精神薬取締法での向精神薬の指定は、向精神薬に関する条約に沿ったのものとなっており、同条約はアメリカのFDAの禁止薬物が元になっています。
アメリカで発売されていない薬は、FDAの規制の対象となっていないため同条約でも規制されておらず、日本でも向精神薬の指定がなされていません。
とのこと。

ルネスタはアメリカでも販売されていると思いますが、規制を受けているのかどうかは不明。
日本ではアモバンが向精神薬に指定されていないのに、ルネスタだけ指定するってのもおかしな話になるのでしょうけど。

とにかく、この例外処置が調剤の現場では多少の混乱を招く。

投与日数制限のない抗不安薬、睡眠薬
アモバン
コレミナール
セディール
デパス
メレックス
リスミー
ルネスタ
レスタス

これらの薬も処方日数制限すべきなのではないかと思うのですが、そういう議論はあまり聞かない。
在宅医療のほうに力がそそがれているので、規制緩和の方向性のほうが強い。

リスミーどこ?

薬局内で、向精神薬は普通薬とは区分して置かれている。
劇薬、麻薬、毒薬なども区分して置かれている。

なのでそれらの薬を調剤するときは、それぞれの棚から取り出すことになる。

デパスやアモバンは、処方量が比較的多いので、普通薬の棚に置かれていることは大体わかる。
ルネスタも連想できる。
しかし、うちの薬局では稀にしか出ないリスミーやコレミナールが処方されたときは、まず向精神薬の棚を探して「あ!」と気付いて、普通薬の棚を探す感じ。

処方日数のチェック

処方監査ミスでよくあること。

30日分までしか処方できない向精神薬を、30日を超えて処方されているのに気付かずそのまま調剤してしまうというミス。

以前は14日分までしか処方できないという薬が多かったので、けっこう神経を尖らせていたのですが、規制が緩くなって睡眠薬や抗不安薬で30日分までという薬が多くなり、感覚的に緩くなってしまった感もある。

上記の向精神薬として規制されていないアモバンやデパスは長期処方できるので、頭の中でマイスリーがアモバンに、リーゼがデパスに引っ張られて、長期処方をスルーしてしまうことがある。
睡眠薬や抗不安薬は30日まで。という頭で処方監査に臨みましょう。

とくに、普段30日分処方の患者さんが、都合で35日分になったりしたときには注意。

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