更新日:2016年12月21日.全記事数:3,089件

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大腸憩室炎にペンタサが効く?


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大腸憩室炎とは?

山崎邦正が大腸憩室炎で入院してたことがあったな。

その大腸憩室炎にメサラジンが効くという話。

潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の活動期には、その大腸粘膜に好中球などの貪食細胞が集積し、多量の活性酸素・フリーラジカルを持続的に産生する。

大腸粘膜の炎症が慢性的に持続する場合、この活性酸素の組織傷害を惹起すると考えられている。

また、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の大腸粘膜では、白血球の走化作用および活性化作用を有する炎症性メディエーターであるロイコトリエン(LT)B4の産生が亢進していることから、LTB4は炎症性腸疾患における重要なメディエーターと考えられている。

そのため、大腸憩室炎でも同様に、活性酸素・フリーラジカル、LTB4が大腸粘膜の炎症の進展に寄与しているとされる。

メサラジンは、炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、炎症の進展と組織の傷害を抑制する。

また、好中球でのLTB4生合成を抑制し、炎症性細胞の組織への浸潤を抑制する。

この他に、血小板活性化因子の放出抑制、インターロイキン1βの産生抑制、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制などの寄与も考えられている。

これらの作用が総合的に働いて、大腸憩室炎の治療に効果を発揮しているものと考えられる。

ペンタサを適応外使用?

一見すると潰瘍性大腸炎に対する処方のようであるが、潰瘍性大腸炎で使用されるステロイドや免疫抑制剤がなく、抗菌薬のシプロフロキサシン(シプロキサン他)が処方されているのが、大腸憩室炎に対する処方と見抜くポイントである。

シプロフロキサシンの代わりに、メトロニダゾール(フラジール他)、あるいはこの両方が併用されることもある。

参考書籍:日経DI2012.10

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