更新日:2017年1月31日.全記事数:3,117件.

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オーラップとジェイゾロフトは併用禁忌?


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オーラップとSSRI

精神科の薬は苦手ですが、たまに飛んでくるので、併用禁忌を見逃してはならない。

併用してはいけない薬を使用

日本脳炎接種後に、死亡した小学5年の男児(10)が、かかりつけ医の処方により、併用禁忌とされている2種類の薬を服用していたことが判明した。

日本脳炎ワクチンでの死亡例は2例報告されているが、どちらの子供も、てんかんや広汎性発達障害などに対する治療歴があったことが分かっている。

死亡例のうち、5~9歳未満の子供が急性脳症を起こし、1週間後に死亡した例は関連性の有無を判断する材料が不足しているが、2例目の男児(10)の場合は、平成24年6月からピモジド製剤とアリピプラゾール、9月から塩酸セルトラリンが追加され、3剤を服用していたが、ピモジド製剤と塩酸セルトラリンの併用は禁忌とされている。

予防接種中止の必要性はなし

厚生労働省では、この薬の服用と死亡との関係について、慎重に調査を行っているが、5~9歳未満の子供が急性脳症を起こした事例については、別のウイルスが急性脳症の原因となった可能性があるとしつつ、因果関係がないとも言えないことから、今後も調査を行っていくとしている。

なお、10月31日に行われた専門家委員会では、ワクチン自体との関連性は低く、予防接種の中止の必要性はないと判断をしている。

なお、かかりつけ医は、ワクチンを接種したクリニックの医師とは別である。日本脳炎ワクチン接種後急死の男児 併用禁忌薬を服用していたことが判明 – QLifePro医療ニュース

日本脳炎接種後の死亡ニュース、こんな方向に飛び火していたんですね。

オーラップの併用禁忌には、

チトクロムP450(CYP3A4)を阻害する薬剤(HIVプロテアーゼ阻害剤、アゾール系抗真菌剤、テラプレビル、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、キヌプリスチン・ダルホプリスチン、アプレピタント、ホスアプレピタント)、パロキセチン、フルボキサミン、セルトラリン、エスシタロプラムを投与中の患者

と書かれています。いろいろありますね。

ジェイゾロフトの添付文書には以下のように書かれている。

ピモジドとの併用により、ピモジドのAUC及びCmaxがそれぞれ1.4倍増加したとの報告がある。
ピモジドはQT延長を引き起こすことがあるので本剤と併用しないこと。

1.4倍か。
大したことなさそうだけど。
併用注意レベルでもよさそうな。

日本での1日最高用量は9mgですが、海外では24mgまで使用経験があるらしい。

オーラップの欠点は、以前に書いたようにQT延長を来たすこと。これは非常に深刻な副作用であるので、心電図は十分に注意しておかなくてはならない。オーラップのように古い薬物は少し用量をオーバーしてもあまりレセプト的には文句を言われそうにないが、この副作用があるので9mgを超えて処方する気にならない。イギリスでは上限が20mgまでになっているようで、やはり人種的な忍容性の差が大きいといえる。ブログテーマ[オーラップ]|kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

でもやっぱり、QT延長、突然死のリスクが高いとなると、怖いねオーラップ。

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