更新日:2017年3月6日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ラミクタールのA、B、Cパックの違いは?


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ラミクタールが適正に使用されていない?

ラミクタールの用法については、副作用被害救済制度で不支給になったりしているので注意が必要。

http–www1.mhlw.go.jp-kinkyu-iyaku_j-iyaku_j-anzenseijyouhou-296-1.pdf
ラモトリギン(ラミクタール)が適正に使用されていなかった事例

てんかんのためラモトリギンを服用し,重症薬疹を発症。バルプロ酸ナトリウムとの併用において,ラモトリギンを最初の1週間は25mg連日投与,2週目から75mg連日投与していた。開始時に隔日投与を実施しなかったこと,その後,増量までの間隔が短すぎ,かつ増加量が多すぎたことから,適正な使用とは認められませんでした。
(添付文書の「用法・用量」の項に,バルプロ酸ナトリウムとの併用の場合,「通常,ラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与し,次の2週間は1日25mgを1回経口投与する。その後は,1~2週間毎に25 ~ 50mgずつ漸増する。」と記載されています。

 双極性感情障害のためラモトリギンを服用し,重症薬疹を発症。バルプロ酸ナトリウムもグルクロン酸抱合を誘導する薬剤も併用しない状態で,ラモトリギンを1日50mg連日投与で開始していた。開始時の用量が多すぎたことから,適正な使用とは認められませんでした。
(添付文書の「用法・用量」の項に,単剤療法の場合,「通常,成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1回経口投与,次の2週間は1日50mgを1回又は2回に分割して経口投与し,5週目は1日100mgを1回又は2回に分割して経口投与する。」と記載されています。)

こういう場合、患者さんに適切に情報提供がされてなかったら、病院が代わりに費用を負担したりしているのかな。

ラミクタールの用法は?

ラミクタールの包装にスターターパックなるものがある。

AパックとBパックとCパック。

Aパックが25mg21錠。Bパックが84錠。Cパックが42錠。

GlaxoSmithKline 製品情報 ラミクタール錠25mg-100mg
Aパックが「バルプロ酸ナトリウムを服用している患者さん用」らしい。
Bパックは見えづらいけど、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、その他本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を服用している患者さん用、なのかな。
Cパックも見えないけど、双極性障害の単剤療法かな。

つまり、
Aのパターンは、最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与し、次の2週間は1日25mgを1回経口投与する。トータル21錠。
Bのパターンは、最初の2週間は1日50mgを1回経口投与し、次の2週間は1日100mgを2回に分割して経口投与する。トータル84錠。
Cのパターンは、最初の2週間は1日25mgを1回経口投与、次の2週間は1日50mgを1回又は2回に分割して経口投与。トータル42錠。

5週目以降は、皮疹のリスクも減るだろうし、さほど厳しくチェックしなくてもいいだろう。

lamictal.jp 情報サイト ラミクタール インフォメーション(小児) 皮膚障害の発現について
薬疹が多いので、漸増します。

特に投与初期には要注意。

ラミクタールの代謝経路は?

ラミクタールは、主としてグルクロン酸転移酵素(主にUGT1A4)で代謝されるため、薬剤の併用パターンにより用法・用量が2種類に大別されます。

・バルプロ酸ナトリウムとラミクタールは、どちらもグルクロン酸抱合で競合するためラミクタールの代謝が阻害されます。

・カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール、プリミドンはグルクロン酸抱合を誘導するため、ラミクタールの代謝が促進されます。

ラモトリギンの用法・用量は、①バルプロ酸併用例②グルクロン酸抱合を誘導する薬剤併用例③その他-で異なる。
これは、同薬の主な代謝経路がグルクロン酸抱合であり、グルクロン酸抱合を誘導する薬剤との併用で代謝が促進され血中濃度が上がりにくくなる一方、バルプロ酸のようにグルクロン酸抱合を阻害する薬物と併用すると代謝が阻害され血中濃度が上がりやすくなるためである。

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