更新日:2017年1月5日.全記事数:3,136件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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無症状でもピロリ菌除菌した方が良い?


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ピロリ菌感染者は除菌したほうがいい?

無症状のピロリ菌感染者でも除菌したほうがいいのか。
いまのところは意見が分かれるところです。

「やりましょう」という医師と、「もうちょっと様子をみましょう」という医師がいるのが現状です。

患者さんから「ピロリ菌があるので、がんになってしまうのではないか」という相談があると思いますが、薬局では「結論はまだ出ていないので、よく相談しながら考えたらどうでしょうか」という言い方しかできません。

胃の検診は、いままではバリウムを使った造影胃X線検査でしたが、いくつかの地域ではペプシノゲン法という方法を導入しています。

これは胃がんのハイリスク因子である委縮性胃炎を血液検査でスクリーニングして、陽性の人には内視鏡検査で健診を行うという方法です。

さらに、ペプシノゲン法にピロリ菌の抗体検査を追加する胃がんハイリスク検診(ABC検診)という新しい方法が注目されています。

胃がんのハイリスク因子である委縮性胃炎とピロリ菌感染を組み合わせて、血液検査でスクリーニングし、そのリスクに応じて内視鏡による検診を勧める方法です。

この検診法を導入すると、今後はピロリ菌の感染の有無が一般の検診でもわかるようになるのです。

しかし、そうした場合に、ピロリ菌抗体陽性の患者さんをどうするかというのは非常に問題になるところだと思います。

陽性とわかっているのに、そのまま放っておくというのは、あまり気持ちのよいものではありません。

将来的には、ピロリ菌感染症という病名のもとに全員保険医療で除菌することが望ましいと思われます。

ピロリ菌に感染していると胃潰瘍になる?

ピロリ菌に感染しているからといって、感染者がみな胃潰瘍になるというわけではありません。

わが国では生活環境の整備により、30歳代以下の人は感染率が低いですが、40歳以上では70~80パーセントの人がピロリ菌に感染しています。

ピロリ菌感染者のうち約2~3%の人が潰瘍になります。

ピロリ除菌、胃炎も保険適用

ピロリ菌除菌に使われる薬、ランサップの適応症は、
「胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」
と、以前は、ただの胃炎には使えませんでしたが、現在では使えます。
処方も増えている。

しかし、ピロリ菌が胃がんの原因になるということはわかっているが、ピロリ菌除菌により胃がんによる死亡を減らすかどうかというところまではまだわかっていないという現状のようだ。
ただ、胃がんの発症は減らすらしい。どういうことか?
胃がんの発症といのは、検査をしなければわからないわけで、検査をするしないという部分にバイアスがかかると統計的に信頼できるかどうかが曖昧になるようだ。

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