更新日:2016年12月21日.全記事数:3,136件.

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睡眠薬は止められない?


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睡眠薬は止められない?

これは一度睡眠薬を服用しはじめると一生服用しなければならないのでは、という誤解です。
この誤解の原因は、急に薬を止めたことで起こる反跳(リバウンド)性不眠にあるのではないでしょうか。

睡眠薬の止め方には工夫が必要です。
睡眠薬は止めることができるが、上手な使い方と止め方が必要だということです。

自己判断で止めない

自己判断で急に服用を中止しないように指導することは、最も重要なことです。

一般に、睡眠薬による治療を続けていると、一定期間で眠れるようになります。
ところが、患者さんの勝手な自己判断で急に服用をやめると、以前に増して眠れなくなります(反跳性不眠)。
特に超短時間型あるいは短時間型の睡眠薬では、その傾向が顕著であることが知られています。

実際、これらの睡眠薬を切る場合には、一旦、中間型に変えて、徐々に減量していくのが基本です。
そこで、超短時間型あるいは短時間型の睡眠薬を服用している方には、特に注意が必要です。

早く止めたい

多くの患者さんは、1日でも早く、睡眠薬の服用を止めたいと思っています。

そこで、「眠れる自信をつけることが、睡眠薬から離れることにつながる」ことを理解してもらい、十分に眠れるようになったら、その後の服用について主治医に相談するようにアドバイスします。

服薬指導のポイント
・BZ系睡眠薬は、効果がでるまでに数日~1週間かかる
・自己判断で急に服用を中止するのは非常に危険
・少し眠れるようになったからといって、自己判断で服用を中止すると以前に増して不眠に悩むことになる
・眠れるという自信をつけることが、薬から早く離れるコツ
・十分に眠れるようになったら、今後の服用について主治医に相談する。けっして勝手に服用を中止しない。
・副作用がみられたら、すぐに主治医に相談する
・服用後30分以内に床に入る
・アルコールとの併用は絶対に避ける
・常用量のBZ作動薬は、耐性や依存性が生じることが極めて少ない、安全な睡眠薬である
・医師の指導に基づく正しい減量を行えば、服用をやめることができる
・眠れなくても勝手に増量しない
・睡眠薬に対する不安や不満は、積極的に医師や薬剤師に相談することが大切

睡眠薬の止め方

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、半減期の短いものほど反跳性不眠や退薬を生じやすいです。

そのため、超短時間作用型や短時間作用型など半減期の短い睡眠薬では、2~4週間ずつかけながら徐々に減量し中止に持っていく漸減法を用います。

どうしても睡眠薬がやめたらない場合には必要最小限の服薬を続けていきます。

半減期の長い睡眠薬は、急に服用を中止しても血中濃度が緩やかに下降するため、半減期の短い睡眠薬に比べると反跳性不眠や退薬症候は起こりにくく、起こったとしても程度は軽く済みます。

そのため、中間作用型や長時間作用型など半減期の長い睡眠薬では、服用しない日を設け、それを1日、2日、3日と2~4週間ずつかけながら徐々に増やして中止に持っていく隔日法を用います。

どうしても睡眠薬がやめられない場合には必要最小日数の服用を続けていきます。

半減期の短い睡眠薬で漸減法がうまくいかない場合には、いったん半減期の長い睡眠薬に置き換えた後から、漸減法あるいは隔日法を用いて減量・中止に持っていく置換法を用います。

睡眠薬を中止すると悪夢を見る?

睡眠薬を連用した後に急に止めるとレム睡眠が延長するという現象がみられることがあります。
このような場合には、レム睡眠の途中で目覚める早期覚醒や悪夢といった症状がみられる場合があります。

元来、夢というものには全く論理性がなく、さらに印象や潜在意識などによって強烈なイメージが形成される場合が多いため、それが悪夢として認識される場合が多く見られます。

参考書籍:クレデンシャル2011.1

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