2018年10月21日更新.3,350記事.5,705,221文字.

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ロゼレムは屯服で効くか?

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ロゼレム

メラトニン受容体アゴニストであるロゼレムは、鎮静作用により睡眠へ導く従来の睡眠薬とは全く異なり、体内時計機構に作用することによって睡眠へ導くという新しいメカニズムを有しています。

ロゼレムは軽症、新規の不眠症患者に適していますが、その他の不眠症治療においても効果が期待されます。

屯服

屯服投与で臨床的に効果が認められた成績はありません。

単回投与や2日間投与で、PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)による客観的な睡眠潜時(入眠までの時間)の短縮が認められている報告があることから、実際には屯服投与でも効果があるかもしれませんが、自覚的な睡眠潜時ではプラセボと有意差がありませんでした。

ロゼレムは連日の服用により、徐々に睡眠・覚醒リズムが整うことで効果を実感できてくる薬剤なので、屯服で服用するのではなく、連日投与を原則とし
ています。

効果発現の時期

ロゼレムを服用し、初回で有効性が出る方もいますが、基本的には毎日就寝前に服用することで、通常は投与開始後くらいに効果が発現しはじめます。

3ヶ月間の投与により、概ね最大の効果が得られますが、ロゼレムの効果判定は2週間を目処に行い継続の可否を判断します。

メラトニン受容体アゴニスト

・睡眠―覚醒リズムに働きかけ、鎮静作用や抗不安作用によらない睡眠をもたらす。

脳の中央部にある松果体から分泌され睡眠・覚醒サイクルを調整するホルモンをメラトニンといい、分泌されると脳の中の「視交叉上核」にある受容体にくっついて、睡眠作用を現します。この薬はメラトニンの受容体に結びついて選択的に刺激し睡眠と覚醒のリズムを整えることで、脳と体の状態を覚醒から睡眠へと切り替えて、寝つきをよくし、夜間の睡眠を持続させる薬です。

ロゼレム錠は、2010年に発売された新しいタイプの睡眠薬です。

ロゼレム錠の特徴は、従来の睡眠薬とは違って強引に眠らせるのではなく、自然な眠気を強くしてくれる睡眠薬です。服用を続けていくことで、少しずつ効果の実感がでてくるような睡眠薬です。

体内時計のリズムをつくるメラトニンに作用する睡眠薬で、生理的なホルモンに作用するロゼレムは安全性が高く、依存性もありません。

しかしながらすぐに効果が出てくるお薬ではなく、その実感の乏しさがデメリットにもなります。これまでの睡眠薬を使われていた方は、その効き方の違いに違和感を覚えることもあります。

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