更新日:2015年10月22日.全記事数:3,190件.

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ステロイドでアンパンマン顔?


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ムーンフェイスとは?

ステロイドを服用する女性は、副作用である満月様顔貌を気にすることが多く、自己判断で中止や減量をしてしまうことがある。
このような場合は原疾患の再発や増悪、さらに副腎不全を起こしてしまう可能性がある。

副作用による自己判断での中止や減量を回避するために、ステロイドが治療上必要であることや副作用の発現する時期や対処法について十分に指導する必要がある。
満月様顔貌は原疾患の治療効果を評価しながら、ステロイドの減量を行っていくことで改善することを説明して理解していもらう必要がある。

ステロイドで野牛肩?

ステロイドの副作用に、満月様顔貌とか野牛肩といったものがあります。

太ってむくむ、ということだろう。
脂肪沈着の分布に特徴があり、顔面、体幹に多く沈着するらしい。

顔が丸くなり、肩に肉がついてきます。
とても目立つ人とそうでない人がいます。

出現した場合には、一時的なものとあきらめてください。
ステロイド剤を減量していくにつれて必ず改善していきます。

ステロイド内服薬の主な副作用とその対策

感染症
炎症反応、抗体産生の抑制などにより起こります。
プレドニゾロン換算で20mg/日以上で危険度が有意に増加します。
人ごみを避け、外出から帰ったあとは手洗い、洗顔、うがいを励行します。
また、食後に必ず歯磨きを行い、口腔内を清潔に保つことも大切です。

離脱症候群
ステロイド薬の急激な投与量の減少や中止により起こる症状は、脱力感、発熱、体重減少、食欲不振、悪心、嘔吐、関節痛、筋肉痛、頭痛、痙攣、意識障害、低血圧などで、通常は一過性で数日~数週間で消失します。
症状が強い場合は再投与もやむを得ない場合もあります。

精神障害
コルチゾールは、脳の興奮を高め、精神活動が活発になり精神障害を起こすことがあります。
自殺企図もまれではなく、重大な精神障害の出現前に不眠、多幸、抑うつなどの前兆がみられることがあるので、これらの症状が出現した際にはステロイド薬の減量、トランキライザー、抗うつ薬などの投与を考慮します。
不眠に対しては、服用時間を午前中にし、生体の副腎皮質ホルモン分泌のリズムに合わせることにより改善することが多いです。

糖尿病
定期的な検査で早期に発見することが重要です。
血糖に応じて、食事療法を行なったり、インスリンでコントロールされます。
ステロイド投与中止や減量により改善します。

満月様顔貌(ムーンフェイス)・野牛肩
比較的早い時期に、顔が丸くなってきたり、肩に脂肪が沈着してきたりします。

消化性潰瘍
胃酸分泌促進作用、粘液分泌抑制、プロスタグランジン生成阻害作用や胃粘膜保護作用のあるムチンを減少させるため潰瘍ができやすくなります。
胃粘膜保護剤を中心にした胃薬の併用を行ないます。
食事は、刺激が少なく消化の良いバランスのとれた食事をとってください。

骨粗鬆症
糖質コルチコイド作用に起因する骨形成低下、骨吸収抑制作用により起こります。
予防としては、運動や乳製品や小魚などの魚介類、緑黄色野菜などカルシウムやビタミンDの多く含まれたものを食べると良いでしょう。
薬物療法として活性型ビタミンD3製剤、ビスフォスフォネート製剤、ビタミンK2製剤の投与などがあります。

緑内障・白内障
目に障害が出ることがあります。
定期的に眼科を受診してください。
緑内障や白内障が起こることがあります。

高血圧
大量に投与するとNa+の貯留や血圧を上げるレニンを増やしてしまい、高血圧になります。
塩分を7g程度に抑えた食事を摂ることを指導します。

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