更新日:2015年10月22日.全記事数:3,190件.

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鼻炎も喘息も同じ病気?


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ワンエアウェイ、ワンディジーズ

空気は鼻・口から気道を通って肺に到達する。
この通り道の粘膜におけるアレルギー性炎症を1つの疾患とみる。

つまり、アレルギー性鼻炎もアレルギー性気管支喘息も同じ気道の疾患としてとらえ、診断・治療を行う概念。
アレルギー性鼻炎患者は健常人に比し、喘息へ3倍程度移行しやすいという報告がある。

また、鼻炎があるだけで、鼻炎のないアレルギー患者より喘息への移行率が高いという最近の報告は、アレルギー性鼻炎をアレルギーという枠を超えた、炎症性疾患としてとらえるべきことを示唆している。

鼻炎を単なる上気道の一部の炎症とみるのではなく、one airway one disease という概念でとらえる。
すなわちアレルギー性鼻炎は、末梢気道まで広がる炎症性疾患の初期の病態であると言えるため、診断・治療も1つの炎症性疾患への対応として考えるべきである。

参考書籍:ファーマトリビューン2010.1

気管支喘息

気管支喘息は、個体的(遺伝的)因子に加えて環境因子によって引き起こされる気道の慢性炎症とそれに伴う可逆性の気道狭窄が病態の中心となる疾患である。

気道過敏性が亢進しており、種々の誘因によって気道狭窄が起こり、喘鳴や呼吸困難、咳嗽などの症状をくり返す。

気道炎症には好酸球をはじめTリンパ球、マスト細胞などの炎症細胞のほか、気道上皮細胞などの気道構成細胞や種々の液性因子が関与している。

したがって、喘息の治療は、気管支拡張薬だけでなく抗炎症薬が必須となる。

喘息の有病率は、近年増加しており、成人の5%程度と推定される。

有病率増加の原因として、住宅環境の変化からダニやカビが増加、猫などのペットの室内飼育の増加といったアレルゲンの増加のほか、大気汚染の増加、食品添加物やアレルゲンとなる食品の摂取増加が考えられている。

乳幼児期の細菌感染やウイルス感染、結核感染などが減少したためTh2タイプのアレルギー疾患の発症が増加したという説(衛生仮説)もある。

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