更新日:2017年1月4日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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リレンザを使うと喘息が悪化する?


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リレンザと慢性呼吸器疾患患者

リレンザやタミフルはインフルエンザの予防にも適応があります。

リレンザの予防対象患者は、

3.本剤を予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者
と書かれています。

タミフルの予防対象患者は、

2.予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者
と書かれています。

リレンザに抜けているのが、慢性呼吸器疾患患者。

これはリレンザの「重要な基本的注意」に書かれている

「気管支喘息及び慢性閉塞性肺疾患等の慢性呼吸器疾患のある患者に本剤を投与する場合には本剤投与後に気管支攣縮が起こる可能性」

のため。

リレンザを喘息患者に使うときには注意しましょう。

リレンザと喘息治療薬

質疑応答 2009年2月

Q:気管支喘息等で吸入薬を使用している時,リレンザ(ザナミビル)はいつ吸入すれば良いか?

A:インフルエンザ感染症により気道過敏性が亢進することがあり,リレンザ投与後に気管支れん縮や呼吸機能の低下がみられた報告があるので,気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患等の患者には,リレンザの投与前に吸入薬(短時間作用型気管支拡張薬等)を使用する。

インフルエンザの予防にタミフル?

インフルエンザの予防にタミフルやリレンザを使うことがあります。

原則としては、インフルエンザ患者の同居家族又は共同生活者であって、高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者などのリスクの高い患者さんが対象です。

ちなみに、わが県では基礎疾患等を有しない濃厚接触者に対しても、個々の事情に応じて、医師の判断により予防投与が可能です。

どのくらい効果があるかというと、インフルエンザの発症率がプラセボ群8.5%、タミフル投与群1.3%です。

100人中8~9人うつるのが、100人に1人うつる程度に減らせます。

今の時期、家族が新型インフルエンザに罹ったら予防にタミフルをもらいたいと医師に訴える患者さんもいるでしょう。

しかし、予防に使う場合は保険が効かないので高いです。

ちなみに予防での使い方は通常1日2回5日間のところを1日1回で10日間使います。

しかし予防投与は、抗ウイルス薬が効きにくい耐性ウイルスを生む危険性があります。このため、WHOもCDCも控えるように勧告しています。

タミフルDSの予防投与

シロップ剤もインフルの予防薬に 医療ニュース yomiDr.-ヨミドクター(読売新聞)

 厚生労働省は、中外製薬のインフルエンザ治療薬「タミフル」のドライシロップ剤を、予防薬として新たに承認した。予防投薬は保険適用外になる。

予防に使えてたのはカプセルだけだったのですね。スイマセン、知りませんでした。

しかし、保険適応外で予防投与なんてしないでしょう。

患者が希望しない限り。

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