更新日:2016年12月31日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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調剤は医師の包括的指示の下にある?


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調剤

一般に、薬剤師が行う「調剤」という業務は、医師の処方せんによって初めて実施可能な業務であることから、薬剤師は医師の指示管理のもとにその業務を行い、医師の下に従属するものであり、処方の構成にまで薬剤師は責任をもつ必要はないとの意見も少なくありません。

しかし、調剤という行為そのものは、医師の指示監督のもとに行われるものではないことは、医師法、歯科医師法の規定からも明らかです。

薬剤師法第23条は、「薬剤師は、医師、歯科医師又は獣医師の処方せんによらなければ、販売又は授与の目的で調剤してはならない」と規定しています。

処方せんの存在は、薬剤師の調剤行為を適法なものにしていますが、処方せん(調剤指示書)に医師の指揮監督的効果があるわけではありません。

病院薬剤師や保険調剤薬局の薬剤師は、実態として処方せんを作成した医師の「指導監督の下」にはありませんし、法律的にもありえません。

処方せんを調剤指示書といっても、その指示というのは他の職種の場合と異なり、一定の資格を有する者に医師の仕様書どおりの医薬品を整えることを要求する、という意味に理解しなければなりません。

看護師による診療の補助とは本質的に異なります。

このことは、医師と薬剤師という2つの職能が対立的、相反的立場にあるといっているのではありません。

適切な医療を行ううえで、医師と薬剤師のチームとしての緊密な協力・連携、信頼関係は不可欠です。

「医師の包括的指示の下」の意味を再考してみると、薬剤師の行う調剤が「医師の包括的指示の下にある」という誤解は生じることのないようにしなければなりません。

薬師とは医師のこと?

薬師とは、くすしと読む。

薬師 – Wikipedia

「日本における医師の古称。漢方薬の専門家で、本草学に基づいた生薬による治療を行なった。」

日本にはもともと薬剤師という職業はありませんでした。

薬を扱うのは医師。

薬剤師が誕生したのは1889年。

わが国で薬剤師という名称と職能が初めて定められたのは、1889(明治22)年の「薬品営業並薬品取扱規則」(薬律)制定のとき。

検討の段階では薬剤師と薬師(やくし)の2案が出たが、「薬師という名は仏くさい。薬師さんと呼んだら薬師如来か薬屋かわからない」という反対意見もあったのだとか。

参考書籍:調剤と情報2012.2

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