更新日:2017年1月27日.全記事数:3,087件

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妊娠中はカンジダになりやすい?


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妊娠中はカンジダになりやすい

膣内のカンジダの増殖は女性ホルモンと関連し、妊娠中や、女性ホルモン剤の使用時には、カンジダ膣炎の発症が多くなることが知られています。
女性ホルモンとカンジダ膣炎との関係は不明な部分もありますが、通常、成人女性の膣上皮細胞内には、エストロゲンの作用によってグリコーゲンが蓄積し、これが上皮細胞の剥脱時に流出し、膣内のデーデルライン桿菌によって分解され、乳酸が産生されています。

デーデルライン桿菌とは?

デーデルライン桿菌とは膣内のグラム陽性桿菌で、発見者にちなんでつけられた名称であり、特定の菌種を指すものではありませんが、主として乳酸菌の一種であるラクトバシラス属により構成されるといわれています。
つまり膣内にグリコーゲンが豊富に存在し、デーデルライン桿菌の活性が十分あれば、乳酸が産生され、膣内部が酸性となって、自浄作用が発現し、カンジダの増殖は抑えられているのですが、女性ホルモンのバランスが崩れて、グリコーゲンが減少したり、抗生物質の投与によってデーデルライン桿菌が抑制されたりすると乳酸の産生が不十分となり、カンジダ増殖の要因となると考えられています。
女性ホルモンでは、黄体ホルモンの影響が指摘されており、エストロゲンの作用に拮抗し乳酸の産生を抑え、カンジダの増殖を促すのではないかとされています。
妊娠中は黄体ホルモンの濃度が高くなるため、カンジダ膣炎が起こりやすくなるとされ、女性ホルモン剤では、特に黄体ホルモン濃度の高い製剤に注意が必要とされています。

洗いすぎでカンジダ膣炎?

カンジダは高温多湿の環境を好むため、患部はなるべく湿気を避け、蒸れやすい下着や生理用のタンポンなどの使用は避けるようにします。

水着などのぬれた衣類もなるべく早く着替えるように勧めます。

かゆみのために、どうしても患部を頻回に洗浄したり、入浴時に石けんで洗ったりしたくなりますが、ビデなどによる洗浄は、薬剤の膣内濃度を低下させたり、膣内のpHを上昇させたりする可能性があるため、避ける必要があります。

石けんの使用も刺激によって炎症を増悪させることになりますから、控えるようにします。

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