2018年11月21日更新.3,343記事.5,749,671文字.

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アスピリン喘息じゃなくてアスピリン不耐症?

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薬剤師

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アスピリン不耐症

Q&A|アスピリン不耐症とは

 アスピリン不耐症とは、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)服薬後数十分~ 3 時間以内に現れる過敏症状のことである。喘息発作(いわゆるアスピリン喘息)または鼻炎を呈する気道型と、蕁麻疹ときに血管浮腫を生じる皮膚型に大別される。気道型では慢性副鼻腔炎や鼻茸の合併、嗅覚低下を示す例が多く、皮膚型は慢性蕁麻疹患者でよく見られる。
 発症頻度については、日本での正確なデータはない。Settipaneによると、成人の0.30%、子供の0.32%に認められるという。喘息患者におけるアスピリン喘息の比率は、厚生省成人気管支喘息研究班のアンケートで7.7%と報告されている。
 この点から、喘息を有する急性期脳梗塞患者にアスピリンを用いる場合には、可能な限り、かぜ薬等による喘息既往の問診を行わねばならない。また、服用後の患者状態を注意深く観察し、本症が懸念される場合には、他の抗血小板薬への切り替えを考慮する。ちなみに当院では、年間およそ200例の急性期脳梗塞患者にアスピリンを処方しているが、問診をきちんと行えば問題となるようなことはまずない。
 発症機序に関しては、NSAIDのシクロオキシゲナーゼ(COX)-1阻害作用により、アラキドン酸カスケードがリポキシゲナーゼ系にシフトし、強力な気管支平滑筋収縮作用や血管透過性亢進作用、鼻汁分泌作用を持つシスティニルロイコトリエン(LTC4、LTD4、LTE4)が増加することで症状が発現するとされている。すなわち本症は、COX-1阻害作用を持つNSAID全般に対する過敏症状なのである。アスピリンに対する特異的アレルギーとの誤解を生みやすい「アスピリン不耐症」は不適切で、「NSAID不耐症」と呼ぶべきであろう。

アスピリン喘息、じゃなくてアスピリン不耐症、じゃなくてNSAIDs不耐症が正しい。

喘息だけじゃなくて、蕁麻疹などの皮膚症状もあり、アスピリンだけじゃなくて、ほかのNSAIDsでも発症するから。

アスピリン不耐症による蕁麻疹は30~40歳代の女性に多く、頻度は人口の1%前後といわれています。

NSAIDs服用後30分から数時間後に蕁麻疹、顔面紅潮、血管浮腫などの症状を認めます。

このようなアスピリン不耐症は食用色素(タートラジンイエロー)、パラベン類および食品(ジャガイモ、トマト、キュウリ、トウガラシ、イチゴ、メロン、チョコレート、ナッツ)でも誘発されます。

「ピリン系で湿疹出たことあります」という人がアスピリンをピリン系だと勘違いしている場合もある。

その人はこのアスピリン不耐症なのかも知れない。

アスピリン喘息

アスピリン喘息は、主にシクロオキシゲナーゼ1(COX1)阻害作用を持つ非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)により、強い気道症状を呈する非アレルギー性の過敏症である。
同症は、成人で気管支喘息を発症後、NSAIDsへの過敏性を獲得することが多い。
成人喘息の5~10%を占めるとされるが、小児ではまれである。
大半は20~40代発症し、重症喘息である場合が多い。

アスピリン喘息の患者がNSAIDsを使用すると、通常1時間以内に、鼻閉・鼻汁などの上気道症状や強い喘息発作が出現する。
顔面紅潮や結膜充血、腹痛や嘔気、下痢などの消化器症状を伴うこともある。
剤形別にみると、注射薬≒坐薬>内服薬>貼付薬≒塗布薬の順に症状が早く出現し、重篤な傾向にある。点眼薬も原因となり得る。

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