2018年6月30日土曜更新.3,289記事.5,379,609文字.

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ご飯よりパスタのほうが体に良い?

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日本人は糖尿病になりやすい?

農耕民族である日本人は狩猟民族である欧米人と異なり、体の中のインスリン分泌量が元々半分しかないと言われています。

欧米人が狩猟民族で狩猟・牧畜文化だったのに対し、日本人を含むアジア人は農耕民族。

獲物を獲ったらすぐ食べてエネルギーに代える狩猟民族と比べて、収穫した穀物をゆっくり時間をかけて食べられる農耕民族は、インスリン抵抗性があまり増大せず、インスリン分泌もさほど必要無かったということです。

日本人はインスリン分泌が少ない

日本人はインスリン分泌能が非常に低いため、運動不足やストレスなどによってインスリン抵抗性がわずかに増えることで、すぐに糖尿病になってしまいます。

欧米人のインスリン分泌能と比べると日本人では半分程度の上、空腹時血糖値が100mg/dLを超すとインスリン分泌能が低下し始めます。

日本人のインスリン分泌能は白人のほぼ半分であり、インスリン分泌予備能がもともと低い日本人ではインスリン抵抗性がそれほど強くない例でも糖尿病を発症しやすい特徴がある。

ただし、最近は食習慣の欧米化などから肥満の進行とともにインスリン抵抗性の関与が大きい患者も増えており、糖尿病を発症する7年以上前からインスリン抵抗性の亢進が生じているとの報告もある。

日本人の体質変化

以前の日本人はインスリン分泌能が低くても、インスリン抵抗性がそれほど高くなかったために糖尿病を発症しなかったが、この50年の間に急激に生活習慣が変化した結果、わずかな肥満であっても、遺伝的にインスリン分泌能が低いという体質を有しているため、糖尿病を発症しやすくなったといえる。

パスタと糖尿病

パスタが低GI食品であることは以前から知られている。

パスタは、デュラム小麦という硬質小麦を粗くひいたセモリナ粉を原料に、水でペースト状に練り、圧力機で圧縮して細い出口から放出形成させ、それを乾燥させてできる。

塩も加えず添加物もなしで保存性に優れ、長期間保存が可能なのも原料と製造方法によるところが大きい。

また、パスタをゆでて食べても消化に時間がかかり、インスリン分泌への負担も少なくてすむという特長をももたらしている。

GIの概念を糖尿病患者の栄養指導に取り入れるには、主食として白米よりは玄米・発芽玄米、白いパンよりは全粒粉やライ麦のパン、うどんよりはパスタを薦める。

主食は摂取する量が多いことから、主食として何を選択し、どのように摂るかが、今問題となっている食後高血糖の是正に向け大きな鍵となる。

また、食物繊維が多い豆類を食事に取り入れる、砂糖を多く使った菓子類よりは、果糖、食物繊維が多い果物を薦める、といった栄養指導も大切である。

糖毒性

高血糖の状態が続くことにより、膵臓のβ細胞が疲弊しインスリン分泌能が低下し、さらに高血糖によりインスリン抵抗性が増大して、高血糖がさらに増悪するという悪循環が生じる。

このような高血糖による細胞機能の障害を糖毒性という。

糖毒性によるインスリン分泌能の低下、インスリン抵抗性の増大は、高血糖の改善により、回復する。

2型糖尿病で、食事療法、運動療法、経口血糖降下薬などの治療によっても十分な血糖コントロールが得られない場合は、糖毒性が発現している可能性が高く、インスリン療法を速やかに導入し、血糖値を低下させて、糖毒性を解除することが必要となる。

日本人は欧米人に比べてインスリン分泌能が約半分と低く、糖毒性に陥りやすい。

参考書籍:調剤と情報2008.6、日経DI2009.11

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