更新日:2017年10月25日.全記事数:3,190件.

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糖尿病でも健康でも無い人?


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糖尿病の診断基準

糖尿病の診断には、従来、1999年に日本糖尿病学会が定めた糖尿病の診断基準に基づき、主に早朝空腹時血糖値(FPG)、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)の2時間値、随時血糖値が用いられてきた。

FPGは早朝空腹時の採血による血糖値、75gOGTTの2時間値は75gのブドウ糖を含んだ溶液を飲んだ2時間後の採血による血糖値、随時血糖値は時間に関わりなく採血した結果、得られた血糖値ということになる。

FPG値と75gOGTT2時間値がそれぞれ110mg/dL未満、140mg/dL未満であれば正常型、126mg/dL未満、200mg/dL未満であれば境界型、126mg/dL以上、200mg/dL以上であれば糖尿病型と判定する。

ただし、空腹時血糖値が126mg/dL以上であれば75gOGTTをしなくても糖尿病型とする。

通常、こうした判定を2回繰り返し、2回とも糖尿病型であれば糖尿病と診断する。

ただし、口渇、多飲、多尿など糖尿病の典型症状や糖尿病性網膜症が存在する場合は、1回だけの判定で糖尿病と診断する。

また、随時血糖値200mg/dL以上が2回続けば糖尿病と診断される。

なお、この診断基準では世界に先駆けてHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)を糖尿病診断の補助手段として採用し、HbA1c6.5%以上を示した場合は同様に1回だけの判定で糖尿病と診断することとした。

一方、75gOGTT2時間値140~200mg/dLは正常型と糖尿病型の中間ということになるが、DECODE study、舟形町研究などの結果、この段階から心血管イベントによる死亡リスクが高まることが明らかになっている。

75gOGTT2時間値140~200mg/dLは耐糖能異常(IGT)、境界型糖尿病と呼ばれるが、患者には「糖尿病ではない」と慢心することなく、糖尿病と同様に注意を要する病態であることを伝える必要があるだろう。

空腹時血糖値110mg/dL未満なら正常?

空腹時高血糖の境界値、日本人はどっち? – 医療介護CBニュース – キャリアブレイン

 糖尿病の診断に用いられる空腹時血糖値について、正常値との境界ラインを米国では100㎎/dl、世界保健機関(WHO)などでは110㎎/dlとしている。日本人の場合、この二つの基準値のどちらが妥当なのか―。国立がん研究センターはこのほど、空腹時血糖値と2型糖尿病の発症率に関する多目的コホート糖尿病研究の結果をまとめた。
 日本では現在、糖尿病の診断基準に血糖値とHbA1cを使用。空腹時血糖値の基準は、126mg/dl以上が「糖尿病型」、110mg/dl未満が「正常型」で、この中間が「境界型」とされる。WHOや欧州糖尿病学会と同じく、110mg/dlを正常型とのボーダーラインに設定しているが、100-109mg/dlは、耐糖能異常が多いことから「正常高値」と位置付け、経口糖負荷試験(OGTT)の併用により判定することとしている。
 研究は、岩手、秋田、茨城、新潟、長野、高知、沖縄の8保健所地域に住む男女約2200人(51-70歳)について1998-2000年度から5年間、追跡調査した。期間中に125人が糖尿病を発症。空腹時血糖値と発症率の関連を分析した。糖尿病の判定には、自己申告と空腹時血糖値126mg/dl以上を用いた。
 分析によると、糖尿病の発症率は、空腹時血糖値100mg/dl前後から上昇。基準となる110mg/dlに達する前から発症リスクが高まっていることが分かった。この傾向は、性別や年齢にかかわらず同じだった。
 研究班は、「発症リスクは空腹時血糖値が上昇するにつれ、連続的に高まるため、(空腹時高血糖の下限値の判断に)ある程度の主観が入ってしまうのは避けられない」とした上で、「今回の結果からは、下限値が110mg/dlでは高すぎるように思える」と指摘。100mg/dl程度に引き下げることの有効性を示唆した。
 ただし、下限値を引き下げた場合の問題点として、空腹時高血糖と診断される人が数倍にも増えることや、結果的に糖尿病を発症しない人も多く含まれてしまうことを挙げ、「糖尿病の発症にかかわるのは空腹時血糖値だけではない。今後の研究で、発症リスクをより正確に推定できるようになることが望まれる」としている。

126mg/dl以上なら糖尿病。

110~125で境界型。

100~109が正常高値。

100未満で正常値。

100~109でも油断するな、と。

100~境界型にしちゃっても良さそうな。

でも、病人を増やすとその分お金がかかるか。

糖尿病と糖尿病型

Q:糖尿病の診断基準が新しくなったのか?

A: 日本糖尿病学会は新たな糖尿病の分類と診断基準を策定し(2010年7月1日施行),糖尿病型の判定基準にHbA1c値の基準が設定され,積極的に取り入れられるようになった。判定基準は,初回検査で① 空腹時血糖値≧126mg/dl,② 75gOGTT2時間値≧200mg/dl,③ 随時血糖値≧200mg/dl, ④ HbA1c≧6.5%(HbA1c(JDS)≧6.1%:従来のJapan Diabetes Society (JDS)値に0.4%を加えた値)のうちいずれかを認めた場合は,「糖尿病型」と判定する。別の日に再検査を行い,再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断する。但し,HbA1cのみの反復検査による診断は不可とする。また,血糖値とHbA1cの同日測定を推奨し,同一採血で両者(①~③のいずれかと④)が確認されれば,初回検査だけでも糖尿病と診断可能で,より早期からの診断・治療が促されることとなった。
質疑応答 2010年6月

糖尿病予備軍に使える薬は?

ベイスンの効能効果に、

○耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制(OD錠0.2のみ)
(ただし、食事療法・運動療法を十分に行っても改善されない場合に限る)

と、あります。
糖尿病までいってなくても、耐糖能異常(糖尿病予備軍)で処方できるんですね。

耐糖能異常の診断方法は?

耐糖能異常 – Wikipedia
耐糖能異常とは、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)において、正常型と糖尿病型のいずれにも含まれない群。
糖尿病とは、空腹時血糖値が126mg/dl以上、又はブドウ糖負荷後2時間値が200mg/dl以上で診断されます。
正常値は、空腹時血糖値が110mg/dl未満、かつブドウ糖負荷後2時間値が140mg/dl未満。
その間、空腹時血糖値110mg/dl以上126mg/dl未満、あるいはブドウ糖負荷後2時間値140mg/dl以上200mg/dl未満の状態が境界型。

耐糖能異常。
糖尿病予備軍、という状態です。
糖尿病予備軍はギリギリセーフではありません。
もうすでに膵臓の機能はかなり失われている。

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