2017年1月29日日曜更新.3,287記事.5,101,555文字.

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顔にはプロトピックが良い?

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プロトピックの使用部位は?

アトピー性皮膚炎で顔が赤いという方にはプロトピックがよく処方されます。

ステロイドだと皮膚をうすくして血管が浮き出て顔の赤みをますます目立たせてしまう可能性があるから。

でも、プロトピックは刺激があり、ヒリヒリします。

女性はそれでも我慢しますね。

顔によく使われる薬なのですが、日光や紫外線を避ける必要があります。

添付文書上、とくに使用部位の指定は無いが、

皮膚以外の部位(粘膜等)及び外陰部には使用しないこと。また、眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意すること。万一、眼に入った場合には刺激感を認めることがあるので直ちに水で洗い流すこと。また、洗い流した後にも刺激感が持続する場合は、医療機関を受診し治療を受けるよう指導すること。

眼に入らないように注意は必要。

プロトピックは皮膚の薄い場所に使う?

ステロイドは免疫細胞だけでなく皮膚のさまざまな細胞の働きも弱めるため、長い間使用していると皮膚が薄くなったり、毛細血管が広がってしまうといった副作用がみられます。
一方、タムロリムス外用剤はおもにリンパ球をはじめとする免疫担当細胞だけに作用するため、これらの副作用がみられず、顔や首などステロイド外用剤の副作用が心配な部位によく用いられます。

正常な皮膚の角質層にはバリア機能があり、分子量がおよそ500を超える物質は透過しないことが知られています。
タクロリムスの分子量は822と、ステロイド(分子量500以下)に比べるとかなり大きく、バリア機能が低下したアトピー性皮膚炎の病変の皮膚からはよく透過しますが、皮疹が軽快してバリア機能が正常になった皮膚からは透過しにくいと考えられています。

顔にはプロトピック?

顔面に対しては、顔面以外の部位で用いるステロイド外用薬よりも1ランク弱いランクのステロイドを用いる。

ただし、顔面に対してステロイドを継続使用すると酒さ様皮膚炎が起こりやすいことから、2歳以上の子どもであれば、増悪期を脱したら、必要に応じてプロトピック軟膏などに切り替えることが多い。

プロトピック軟膏には皮膚萎縮の副作用はないが、増悪時に用いると、ほてりなどの刺激感が強く現れるため、Ⅳ群のステロイド外用薬で炎症を抑え、急性期を脱してから用いるようにする。

プロトピック軟膏についてはリンパ腫発生の可能性に対する説明義務があるが、近年、リンパ腫発生のリスクは認められず、むしろアトピー性皮膚炎の重症度のほうがリスク増加に関与する主要因子であるとの報告がなされている。

また、プロトピック軟膏は低出生体重児、2歳未満の幼児などは禁忌となっているため注意が必要である。

プロトピック軟膏の特徴

ステロイド外用薬と比較した最大のメリットは皮膚の萎縮を起こさないことであり、顔面皮疹の治療に適している。

ただし、半数以上の患者で刺激感を認め、アトピー性皮膚炎の症状が高度であるほど刺激感は強い。

そのため、ステロイド外用薬を先に使用し、寛解維持にプロトピック軟膏を使用するのが実際的である。

免疫調整外用薬。

マクロライド構造。

IL-2産生抑制による免疫調整作用。

参考書籍:調剤と情報2011.10


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