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セレベントの長期使用は安全か?

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セレベントの安全性

以前から喘息の発作止めの吸入剤「β2刺激薬」の使いすぎが喘息死を引き起こすと言われて、現在気管支喘息の主流はステロイドの吸入剤になっています。

発作止めとして使われているβ2刺激薬は「短時間作用型」で使ってすぐに効果が現れる薬です。そうでなければ発作止めとして使えません。
しかし、すぐに効果の出ないβ2刺激薬もあります。
それが「長時間作用型」の吸入剤として知られるセレベントです。

2005年11月アメリカ食品医薬品局(FDA)は、長時間作用性β2アドレナリン受容体刺激薬(LABA)の使用が、重篤喘息の悪化と喘息関連死のリスクの増大に関係していると発表しました。
β2刺激薬の長期連用によってβ2受容体の減少(ダウンレギュレーション)が起こり、発作止めとして使うβ2刺激薬の反応が鈍くなることが考えられます。

セレベントは漫然と使用しない

セレベントは12時間以上作用が持続することからLABAと称されるが、十分な効果の発現までに30分程度を要するため、発作時の使用には適していない。

LABAについてはICSと併用するのが基本であり、症状がコントロールされたら中止するのが原則だ。

最近、成人喘息のコントロール不良例については、ICSを増量するより低用量のICSにLABAを併用したほうがコントロール改善に寄与することが知られるようになり、ICSとLABAの合剤であるアドエア、シムビコートの有用性が期待されている。

しかし、LABAは、小児喘息については成人喘息に比べてエビデンスが乏しく、また米国食品医薬品局(FDA)は喘息死や致死的発作のリスクを上げる可能性を勧告していることから、漫然とICS/LABA合剤を使用せず、コントロールが得られたらICS単独に切り替えるべきでしょう。

長期管理は抗炎症薬を主体に使用すべきで、LABA単独によるコントロールや漫然とした使用は避けるべきです。

参考書籍:クレデンシャル2010.11

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