更新日:2016年12月21日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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花粉症の薬はシーズン前から飲まなきゃダメ?


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花粉症の薬

花粉症の薬はシーズン前から飲み始めるといいといわれます。

その理由は、アレルギーの薬の働き方にあります。
アレルギーの薬の働き方には2つあって、まず1つは、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンが受容体にくっついて働くのをブロックする作用。

もう1つはヒスタミンなどのアレルギーを引き起こす物質が肥満細胞という細胞から放出されないように働く作用です。
この2つの作用によって抗アレルギー作用を発揮しますが、2つ目の作用はすでに放出されてしまったヒスタミンには意味がないので、抗アレルギー薬の作用が十分発揮されるためには時間がかかるのです。

しかし、アレルギーの薬も安くないので、服用期間は最短に抑えたいというのが患者さんの本音でしょう。
症状が出る前から薬はもらうけど、症状が出てから服用する人が多いのでは。

花粉が飛ぶ前から飲まないと意味がない?

花粉症の薬は、花粉が飛ぶ前から飲むように言われます。
花粉が飛ぶ前から薬を飲み続けることで、花粉が飛んでいる時期の発症を抑えたり症状を軽くしたりすることができます。

しかし、症状が出始めてから服用しても効き目がないということではありません。
花粉症治療に用いる多くの薬剤は即効性に欠けるものが多いため、花粉飛散前から初期療法を行うことが望ましい。

しかしながら、発症後であっても効果を示さないということはないため、適切な薬物治療を行うことが求められる。
その際に注意すべきは、発症時の症状ではなく、花粉飛散ピーク時の重症度を念頭に置いて治療薬を選択することである。
症状が安定し、花粉飛散量がピークを過ぎた時点で、治療内容をステップダウンしていく。

アレルギー性鼻炎治療薬の臨床効果発現時間

10~20分 第一世代抗ヒスタミン薬
1~2日 局所ステロイド薬、経口第二世代抗ヒスタミン薬
2~3日 全身ステロイド薬
約1週間 点鼻抗アレルギー薬
約1~2週間 経口ケミカルメディエーター遊離抑制薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2受容体拮抗薬

メディエーター遊離抑制薬の作用機序

マスト細胞(肥満細胞)からIgE依存性の機序によりヒスタミン、システイニルロイコトリエン(CysLTs;LTC4、LTD4、LTE4)、血小板活性化因子(PAF)、プロスタグランジンD2(PGD2)など種々のメディエーターが遊離されるのを抑制する。

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