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コレバインは食前じゃなきゃダメ?
公開. 投稿者:脂質異常症.この記事は約2分12秒で読めます.
11,429 ビュー. カテゴリ:コレバインの服用時間
コレバインは他の薬を吸着することがあるので、基本的に他の薬とは服用時間をずらします。
添付文書の併用注意には限られた薬品名しか書かれていませんが、それ以外にも相互作用を起こす可能性はあります。
添付文書には、
併用薬の作用減弱を起こすおそれがある.本剤投与前1時間若しくは投与後4~6時間以上,又は可能な限り間隔を空けて投与し,併用薬の作用の変化についても慎重に観察すること.
と書かれています。
これはかなり難しい。
ちなみに、コレバインの用法は「朝夕食前」となっていますが、食後投与でも薬効の差はほとんどないとされる。
陰イオン交換樹脂
陰イオン交換樹脂は、腸管内で胆汁酸を結合し、そのまま糞便中に排泄されます。
それにより、外因性のコレステロールの吸収を阻害。
また、排泄量増大による胆汁酸減少を補償するために、肝ではコレステロールから胆汁酸への異化が促進します。
これらの作用によって血中コレステロールを低下させます。
腸管内で胆汁酸と結合して小腸での胆汁酸の再吸収を抑制し、便中への排泄を促進し、コレステロールから胆汁酸への異化を促進する。
その結果、肝細胞内コレステロールプールが減少しLDL受容体の増加、LDLの血中から肝への取り込みの亢進が起こる。
コレスチラミド(クエストラン)、コレスチミド(コレバイン)がある。 CADに対する一次予防試験を先駆けて行い、コレステロール仮説を立証した薬剤である。
レジン
腸管内で胆汁酸と結合して、脂質の吸収阻害とともに小腸での胆汁酸の再吸収を抑制し、便中への排泄を促進し、コレステロールから胆汁酸への異化を促進する。
その結果、肝細胞内コレステロールプールが減少しLDL受容体の合成促進、LDLの血中から肝への取り込みの亢進が起こる。
コレスチラミン(クエストラン)、コレスチミド(コレバイン)がある。
クエストランは粉末であり、コレバインは服用錠数が多いため服薬コンプライアンスが悪い。
両剤とも高TG血症には適さない。
冠動脈疾患(CAD)に対する一次予防試験を先駆けて行い、コレステロール仮説を立証した薬剤である。
腸管内で胆汁酸を吸着しその排泄を促進することで、胆汁酸の腸肝循環を阻害し、肝臓でのコレステロールから胆汁酸への異化を亢進する。その結果、肝臓のコレステロールプールの減少と、その代償作用として肝臓でのLDL受容体の発現(活性)増強による血中LDLの取り込み亢進が生じ、血中LDL-Cが低下する
・肝臓でのコレステロール生合成亢進を伴うことがあり、スタチンとの併用は合理的である
・副作用などの理由でスタチンに忍容性がない患者や、妊婦または妊娠の可能性がある女性において、薬物療法が必要な場合の第一選択薬となり得る
・吸着が指摘されている薬剤の併用時には、服用間隔をあけるなどの服薬指導が必要である
・脂溶性ビタミン(A、D、E、K)、葉酸の吸収阻害が起こる可能性があるため、長期服用の際にはこれらの補給を考慮する
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