更新日:2016年12月21日.全記事数:3,190件.

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スタチンに降圧作用?


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スタチンに降圧作用なし

スタチンに降圧作用なし:日経メディカル オンライン

 この疑問を検証すべく無作為化試験を行ったイタリアMilano-Bicocca大学のGiuseppe Mancia氏らは、スタチンに外来血圧と24時間血圧を下げる効果はないという結果を、BMJ誌電子版に2010年3月25日に報告した。
 この二重盲検無作為化試験PHYLLISは、頸動脈アテローム硬化の予防または進行を遅らせる効果が大きい治療レジメンを明らかにする目的で設計された。スタチンに降圧作用はあるのか。また、スタチンによる心血管リスク低減効果の少なくとも一部は降圧作用に由来するのか―。
 95年4月から97年5月まで、イタリアの13カ所の病院で、45~70歳で、心血管イベント歴は持たないが高血圧と高コレステロール血症を有し、無症候性の頸動脈アテローム硬化が認められた男性または閉経女性508人を登録。ウォッシュアウト期間として、6週間偽薬のみを投与し、さらに米心臓協会(AHA)が推奨する低脂肪食を提供した。
 ウォッシュアウト期間後も外来血圧が150~210mmHg/95~115mmHgで、血清LDL-コレステロール(LDL-c)値が160~200mg/dL、トリグリセリド値が300mg/dL以下だった人々を、無作為に降圧治療(利尿薬のヒドロクロロチアジド25mgを1日1回、またはACE阻害薬のフォシノプリル20mgを1日1回)とスタチン(プラバスタチン40mgを1日1回)の併用群(スタチンあり群)、または降圧治療と偽薬の併用群(スタチンなし群)に割り付け、平均2.6年投与。その間、すべての患者に低脂肪食の継続を求めた。
 試験期間中は年1回、外来血圧と24時間血圧を測定した。
 スタチンなし群(254人、平均年齢58.3歳)では、総コレステロール値はほとんど変化しなかった。一方、スタチンあり群(253人、平均年齢58.5歳)の総コレステロール値とLDL-c値は顕著に低下し、その状態が維持された(スタチンなし群との比較のp<0.001)。
 収縮期血圧と拡張期血圧は、両群共にベースラインに比べ有意に低下。外来で測定した値、24時間血圧の平均値、昼間血圧と夜間血圧の平均値のすべてにおいて、どの時点の測定でも両群間に差はなかった。
 スタチン群ではわずかに降下幅が小さかったが、治療期間中に両群間の血圧の差は1.9mmHg(95%信頼区間-0.6から4.3、p=0.13)を超えなかった。
 スタチンを降圧治療の効果が得られている高血圧患者に投与しても、収縮期血圧、拡張期血圧のさらなる低下は見られないことが明らかになった。したがって、スタチンの心血管リスク低減効果は、降圧によるものではないと考えられた。

「スタチンに降圧作用はあるのか。また、スタチンによる心血管リスク低減効果の少なくとも一部は降圧作用に由来するのか。」

そんな疑問があったのですね。勉強不足で知りませんでした。

そして結局無かったという結論。

知らなくてもよかったか。

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