2015年10月22日木曜更新.3,289記事.5,377,448文字.

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HbA1cで糖尿病の診断はできない?

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糖尿病の診断とHbA1c

HbA1cが偽高値や偽低値をとる場合がある。

ヘモグロビンは赤血球に存在するため、血液疾患などでは必ずしも平均血糖値を反映しないことがあります。

その代表例は溶血性貧血で、赤血球の寿命が短くなる病態のため、ヘモグロビンが十分に糖化される前に消失してしまうのでHbA1cは一般的に低値となります。

また、鉄欠乏性貧血を鉄剤服用により治療した場合は、幼若赤血球が増加するためにHbA1cは低値を示します。

その他、腎不全や肝硬変などもHbA1cに影響を及ぼします。

このようなことから、糖尿病の診断の際には、糖負荷試験や血糖測定などが必須となっています。

偽高値を示す原因

・腎不全
・アスピリン大量服用
・ビタミンC大量服用
・アルコール多飲(アセトアルデヒド)
・高ビリルビン血症
など

偽低値を示す原因

・腎不全(透析時)
・肝硬変
・失血後
・輸血後
・溶血性貧血
・鉄欠乏性貧血改善時
・腎性貧血改善時
・妊娠
など

糖尿病の診断にヘモグロビンA1c導入

糖尿病、検査1回で診断 学会が新基準 – 47NEWS(よんななニュース)

 日本糖尿病学会(理事長・門脇孝東京大教授)は10日、糖尿病の新たな診断基準案を公表した。主な検査項目に、過去1~2カ月の平均血糖値を反映する「Hb(ヘモグロビン)A1c」を取り入れた上、従来の血糖値と同じ日に測定することを推奨し、1回の検査で糖尿病と診断できるようにするのが特徴。5月の同学会学術集会で正式決定する。
 これまでの基準は(1)空腹時の血糖値(2)75グラムのブドウ糖摂取2時間後の血糖値(糖負荷試験)(3)随時血糖値―に基準値を設定し、このうち1項目が基準値を上回り、別の日の検査で再び確認されれば糖尿病と診断していた。だが検査を受ける人の負担が大きく、1度目の検査後、2度目を受けず治療につながらないケースもあった。
 新基準は、これまで補助的項目と位置付けられていたHbA1cをより重視。世界で標準的な「NGSP値」でHbA1cが6・5%以上で、従来の3項目のうち1項目を満たせば、その日のうちに糖尿病と診断する。これにより早期の治療開始につなげたい考え。

糖尿病の検査でヘモグロビンA1cは重要です。

なので、診断基準に導入されるのは妥当ですね。

検査が1回で済むというのもいいですね。

糖尿病と診断されたときには、すでにかなり進行しているという話もあるので、早期発見が大切です。

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