2018年5月31日木曜更新.3,267記事.5,316,431文字.

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紫斑病の原因はピロリ菌?

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紫斑病の原因はピロリ菌?

紫斑病とピロリ菌の関係について。

ランサップなどのピロリ菌除菌薬の適応症には、
「胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」
と、「特発性血小板減少性紫斑病」など、消化性潰瘍ではない、ピロリ菌とは一見関係の無さそうな疾患が含まれている。

ピロリ菌陽性の血小板減少症の患者に抗菌剤で除菌を行うと半数以上の患者さんで血小板数が増加するらしい。
そのため血小板減少性紫斑病に使われるわけだ。

特発性血小板減少性紫斑病自体は原因不明の病気で、ピロリ菌が原因というわけではない。

紫斑病の治療

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の発症には血小板膜に対する自己抗体が産生され血小板が破壊されることによる免疫性血小板減少機序が関与することが明らかにされてきた。
それに伴いITPの治療は副腎皮質ステロイドを中心とした免疫抑制療法や、血小板破壊並びに抗体産生の中心的役割を果たす脾臓の除去(摘脾療法)が定着している。

しかし、副腎皮質ステロイドによる完全寛解率は10〜30%に止まっているのが現状である。
そのうえ、これらの治療は副作用も多いほか、これらの治療に対して抵抗性のあるITP症例も存在する。

一方、近年、ITPに対してH.pylori除菌後に血小板数が増加するという興味深い報告が相次いでおり、H .pylori除菌後に血小板数が増加するという興味深い報告が相次いでおり、H .pylori菌陽性ITP症例に対してはまず除菌療法の有効性から、その治療の位置付けを考える必要性が生じてきた。
除菌成功による血小板増加効果は国によって有効率に差があるが、本邦からの論文によるとH.pylori陽性慢性ITP症例では除菌により40〜60%で血小板増加が認められ、他の維持療法を中止後も増加効果は維持され、永続性があることが判明している。

更に、血小板増加反応はMALTリンパ腫と異なり、早期に現れることが特徴である。
通常MALTリンパ腫の除菌においては内視鏡像に変化が見られるのは3〜6ヶ月とされているが、ITPにおける除菌効果は1ヶ月より認められている。
なかには除菌後3日で著効した報告もある。
また、除菌による血小板増加効果には性差、年齢、除菌直前の血小板数、除菌直前のITP治療の有無、治療の内容などいわゆるITPの臨床病態や過去の治療経過は影響しない。
すなわち、ステロイド療法や摘脾療法に対して不応性の症例に対しても血小板増加が認められる点は大きな利点である。

長期間に及ぶ副腎皮質ステロイド使用の副作用、免疫グロブリン大量療法に要するコストと効果の持続性、摘脾手術の出血・術後感染リスク等を考慮すると、H.pylori除菌療法は副作用も少なく、経費も低く、僅か1週間の内服治療のみで大きな効果が期待できることから、ITPの治療法してますます浸透していくものと考えられる。

ピロリ菌の除菌がパーキンソン病に効果?

ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌するとパーキンソン病患者のon時間を延長し臨床症状が改善されることが、最近の研究で明らかになりました。
これは、ピロリ菌を除菌することで消化管機能が是正され、結果としてレボドパの吸収率が改善するためと考えられています。

紫斑病の原因はアレルギー?

紫斑病と聞くと、体中にアザみたいな皮下出血ができる、皮膚の難病というイメージ。
薬の副作用でも血小板減少性紫斑病というのをみかけます。

しかし紫斑病にも色々あります。
代表的な紫斑病としてはアレルギー性紫斑病(血管性紫斑病)と特発性血小板減少性紫斑病(突発性血小板減少性紫斑病)が挙げられます。

アレルギー性紫斑病の患者は子供が多い。好発年齢は4〜7歳。
症状は、紫斑ができるので皮膚症状、関節痛などの関節症状、腹痛などの腹部症状、腎炎などの腎症状。

処方される薬は、ペルサンチンみたいなタンパク尿の薬とか、ステロイドやら、抗アレルギー薬とか、トランサミンみたいな止血剤とか、ネオーラルとか、カロナールとか、シナールとか、症状によって様々。

紫斑病という病名からは、関節痛や腹痛などの症状は連想できず、処方薬からも紫斑病と連想することは難しい。

患者家族から病名を聴取できなければ、何もわからない。
患者家族自身も、「紫斑病の疑い」として医師から聞いていたら、「原因はよくわからない」として、薬剤師には何も告げないかもしれない。

紫斑病とステロイド

紫斑病の治療としては、症状が紫斑のみであれば無治療で経過観察。
強い関節痛、腹痛などがあれば、それに応じて鎮痛剤、鎮痙剤、ステロイドなどが処方される。
ステロイドは急性期症状の改善に有効であるが、特に腹痛を伴う例では消化管からの吸収に期待できないため、静脈内投与することが多い。

腎炎の合併が予後を左右するので、発症後6カ月間は腎症発症の可能性が高い期間で、検尿を含めた経過観察が必要である。

一般的には予後良好な病気で、通常は2~3週間で軽快します。

参考書籍:日薬医薬品情報2011.7

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