更新日:2017年1月5日.全記事数:3,169件.

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紫斑病の原因はピロリ菌?


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紫斑病の原因はピロリ菌?

紫斑病とピロリ菌の関係について。

ランサップなどのピロリ菌除菌薬の適応症には、
「胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」
と、「特発性血小板減少性紫斑病」など、消化性潰瘍ではない、ピロリ菌とは一見関係の無さそうな疾患が含まれている。

ピロリ菌陽性の血小板減少症の患者に抗菌剤で除菌を行うと半数以上の患者さんで血小板数が増加するらしい。
そのため血小板減少性紫斑病に使われるわけだ。

特発性血小板減少性紫斑病自体は原因不明の病気で、ピロリ菌が原因というわけではない。

紫斑病の治療

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の発症には血小板膜に対する自己抗体が産生され血小板が破壊されることによる免疫性血小板減少機序が関与することが明らかにされてきた。
それに伴いITPの治療は副腎皮質ステロイドを中心とした免疫抑制療法や、血小板破壊並びに抗体産生の中心的役割を果たす脾臓の除去(摘脾療法)が定着している。

しかし、副腎皮質ステロイドによる完全寛解率は10〜30%に止まっているのが現状である。
そのうえ、これらの治療は副作用も多いほか、これらの治療に対して抵抗性のあるITP症例も存在する。

一方、近年、ITPに対してH.pylori除菌後に血小板数が増加するという興味深い報告が相次いでおり、H .pylori除菌後に血小板数が増加するという興味深い報告が相次いでおり、H .pylori菌陽性ITP症例に対してはまず除菌療法の有効性から、その治療の位置付けを考える必要性が生じてきた。
除菌成功による血小板増加効果は国によって有効率に差があるが、本邦からの論文によるとH.pylori陽性慢性ITP症例では除菌により40〜60%で血小板増加が認められ、他の維持療法を中止後も増加効果は維持され、永続性があることが判明している。

更に、血小板増加反応はMALTリンパ腫と異なり、早期に現れることが特徴である。
通常MALTリンパ腫の除菌においては内視鏡像に変化が見られるのは3〜6ヶ月とされているが、ITPにおける除菌効果は1ヶ月より認められている。
なかには除菌後3日で著効した報告もある。
また、除菌による血小板増加効果には性差、年齢、除菌直前の血小板数、除菌直前のITP治療の有無、治療の内容などいわゆるITPの臨床病態や過去の治療経過は影響しない。
すなわち、ステロイド療法や摘脾療法に対して不応性の症例に対しても血小板増加が認められる点は大きな利点である。

長期間に及ぶ副腎皮質ステロイド使用の副作用、免疫グロブリン大量療法に要するコストと効果の持続性、摘脾手術の出血・術後感染リスク等を考慮すると、H.pylori除菌療法は副作用も少なく、経費も低く、僅か1週間の内服治療のみで大きな効果が期待できることから、ITPの治療法してますます浸透していくものと考えられる。

ピロリ菌の除菌がパーキンソン病に効果?

ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌するとパーキンソン病患者のon時間を延長し臨床症状が改善されることが、最近の研究で明らかになりました。
これは、ピロリ菌を除菌することで消化管機能が是正され、結果としてレボドパの吸収率が改善するためと考えられています。

参考書籍:日薬医薬品情報2011.7

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