更新日:2017年6月13日.全記事数:3,190件.

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痛み止めの坐薬なら胃にやさしい?


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NSAIDs坐剤の消化器系副作用は?

坐剤は、胃・十二指腸粘膜への直接刺激作用を避けることができますが、プロスタグランジンの生合成阻害作用による胃腸障害は薬物の血中濃度が原因となるため、経口剤と同様に注意が必要です。

NSAIDsの投与経路別に胃粘膜病変の発生頻度を調べた結果、経口剤と坐剤ではその頻度に差が無かったという報告もあります。

坐薬であっても、直腸の静脈叢から吸収されたNSAIDsが血流を介して速やかに胃粘膜に到達し、経口剤と同様に、胃粘膜のPG量を低下させると考えられます。

坐薬のほうが副作用は少ない?

よく「坐薬のほうが胃に優しい」「食後に飲んだほうがいい」と言われますが、胃粘膜のプロスタグランジンが影響しているのであれば、あまり意味の無いことのようにも思えます。

NSAIDsによる胃粘膜障害機序は複数あります。

その一つに、NSAIDs自体による胃粘膜への直接障害作用があります。

NSAIDsは経口投与すると胃液中のH+と結合して細胞膜を通過し、胃粘膜上皮細胞に侵入して細胞内アシドーシスを惹起するとともに、NSAIDsが細胞内のミトコンドリアに作用して呼吸を抑制し、細胞死を惹起します。

それゆえに、NSAIDsが直接胃粘膜に触れないようにする方法は意味のあることだと言えるのでしょう。

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