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スタチンで血糖値上昇?

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スタチンで糖尿病リスクが上昇?

スタチンの服用で血糖値が上昇する、という話。

クレストールの副作用に、「0.1%未満 HbA1c上昇,血糖値上昇」という副作用がありました。
「海外において,本剤を含むHMG-CoA還元酵素阻害剤投与中の患者では,糖尿病発症のリスクが高かったとの報告がある。」との記載がみられる。

リピトールはさらに突っ込んで、糖尿病患者に慎重投与となっている。
重大な副作用の項目に、

高血糖(0.1%未満)、糖尿病(頻度不明) 高血糖、糖尿病があらわれることがあるので、口渇、頻尿、全身倦怠感等の症状の発現に注意するとともに、定期的に検査を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

しかししかし、

糖代謝に及ぼす影響検討試験 高脂血症を合併した糖尿病患者に本剤10mg又はプラセボを二重盲検群間比較により、12週間投与した結果、HbA1c、1,5-AG及びフルクトサミンに対する変化は、本剤群とプラセボ群との間に有意差は認められなかったことから、本剤は糖代謝に対する影響はなかった。

との記載もみられる。

つまり、海外でそのような副作用報告があるものの、日本では長期使用によるスタチンの血糖値に対する影響はあまり検討されておらず、うーん。

スタチンを長期服用している患者さんが、糖尿病になったとして、それが副作用という認識にあまり至らないのですが。
そもそも高脂血症の方が糖尿病を合併するリスクは高い印象なので。

しかも、スタチンの副作用で糖尿病発症したとして、スタチンの服用を中止したとしても血糖値が改善するのかどうか、恐らくしないのだろう。
だとしたら、この副作用について患者に語ることはあまり意味のある行為ではないのだろう。

スタチン使用で糖尿病リスクが9%上昇

 スタチン使用により糖尿病リスクが9%上昇することが、13件の無作為化試験のメタ分析で明らかになった。英Glasgow大学のNaveed Sattar氏らがLancet誌電子版に2010年2月17日に報告した。
 これまで、スタチンの有効性と忍容性、安全性は高いと認識されてきた。だが近年、スタチンの使用と糖尿病発症の関係が懸念されている。JUPITER試験をはじめとする複数の大規模無作為化試験で、スタチン投与群における糖尿病リスク上昇が示されたためだ。
 そこで著者らは、スタチン使用と糖尿病発症の関係を明らかにするため、メタ分析を行うことにした。公表された情報のみならず、研究者から直接得た未発表の情報も分析対象にした。

 著者らは、「スタチン治療は、わずかではあるが糖尿病罹患リスクを高めるが、冠イベントの低減という利益と比較すると、リスクは低い」とし、「心血管リスクが中~高程度の患者と、心血管疾患患者ついては、現行のスタチン適用方針は変更すべきではない」と述べている。
 一方で著者らは、心血管リスクが低い患者にスタチンを投与した場合の利益とリスクの関係は明らかではないことに注意する必要があること、また、高齢者にスタチンを適用する場合には、血糖値の監視を行った方がよいとの考えも表明している。スタチン使用で糖尿病リスクが9%上昇:日経メディカル オンライン

9%ですか。

少ないですかね。

軽々しくスタチンを投与するな、ということでしょうか。

まあ、脂質異常症の患者さんに対しては合併症のリスクが高いので、血圧や血糖値は定期的に計っているのではないかと。

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