更新日:2016年11月26日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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お酒と薬の相互作用


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アルコールの相互作用

お酒の好きな人は薬をもらうときに「お酒を飲んでもいいですか?」と聞いてきます。
ほとんどの薬はお酒を飲めば影響があると思います。

それに、普段からお酒を飲んでいる強い人とお酒に弱い人では影響は違います。
「絶対ダメ」という薬、「なるべく控えてください」という薬、「問題ありません」という薬があります。

フラジールというトリコモナスに使う薬、これは「絶対ダメ」です。
シアナマイドやノックビンなどの嫌酒薬ももちろんダメですね。

睡眠薬や安定剤服用中の飲酒は、なるべく控えたほうが良い。

お酒と飲み合わせの悪い薬

お酒と飲み合わせが悪い、と聞いて、飲み会があるときには薬を飲まない、という人がいます。
お酒のほうを飲まないでください。ノンアルコールビールにしてください。

その時だけ薬を飲まないとしても、体内に薬の成分が残っている場合があります。
薬によっては多少のアルコールであれば問題ない場合もあります。
医師や薬剤師に確認を。

飲酒時に注意すべき薬剤は?

クロルプロマジン塩酸塩など、ADH/ALDH系を阻害するフェノチアジン系抗精神病薬を服用中の患者は、原則として飲酒は禁忌である。

一方、ADH/ALDH系で代謝される薬剤にはシロドシン(ユリーフ、部分的に代謝)などがある。

エタノールやアセトアルデヒドと代謝が競合し、作用が増強する可能性がある。

飲酒とニトログリセリンの併用では、血管拡張作用が相加的に増強して低血圧の恐れがあるが(薬力学的相互作用)、興味深いことに、血管平滑筋細胞にあるALDH2はニトログリセリンの作用発現(NO産生)にも関与しているため、飲酒によるALDH阻害薬とニトログリセリンとの併用でも、同様の相互作用が起こると考えられる。

服薬指導時には、アルコールが禁忌であるALDH阻害薬では、わずかのエタノールでもアンタビュース効果を引き起こし、致命的となることを必ず説明する。

さらに、飲酒のみならず、エタノールを含有する医薬品、薬用酒、食品、ドリンク類の摂取も禁止させる。

特に禁酒薬を服用中の患者では、アルコールを含む化粧品の使用も控えさせる。

抗がん剤で飲酒運転?

抗がん剤の点滴の中には、アルコールが含まれているものがあるという。

タキソール(パクリタキセル)、タキソテール(ドセタキセル)、ジェブタナ(カバジタキセル)などです。
これらの薬は、水に溶けにくいため、アルコールで溶解して使用しています。

パクリタキセル治療を1週間ごとに行った場合は、1回の治療あたりアルコール相当量はビール約250mLに、3週間ごとに行う治療の場合は、1回の治療あたりアルコール相当量はビール約500mLに相当するらしい。
また、ドセタキセルのアルコール量は、パクリタキセルよりは少なく、3週間ごとに行う治療の場合でビール約50ml(コップ半分)のアルコール相当量になるという。
私はお酒に弱いので、これくらいの飲酒で顔は真っ赤になります。
私のような下戸にタキソールやタキソテールは使うとどうなるのだろうか?

タキソールの慎重投与には、

アルコールに過敏な患者[本剤は溶剤として無水エタノールを含有するため,アルコールの中枢神経系への影響が強くあらわれるおそれがあるので,本剤を投与する場合には問診により適切かどうか判断すること。]

という記載がある。
また、これらのアルコール配合の点滴を使ったあとに運転をすれば飲酒運転となる。

本剤は無水エタノールを含有するため,前投薬で投与されるジフェンヒドラミン塩酸塩錠とアルコールの相互作用による中枢神経抑制作用の増強の可能性があるので,本剤投与後の患者の経過を観察し,アルコール等の影響が疑われる場合には,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

また、アルコールとの相互作用といえば、フラジールがあります。
そのため、タキソールとフラジールは併用注意となっています。
嫌酒薬のジスルフィラムやシアナミドはもちろん併用禁忌です。

参考書籍:日経DI2011.10

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