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体位変換は2時間ごと?
公開. 投稿者:褥瘡.この記事は約2分14秒で読めます.
1,276 ビュー. カテゴリ:Q.体の向きや姿勢を変えなければいけないのはどうしてか?
A.褥瘡(床ずれ)は、ベッドのマットや布団、車いすなどと接触する部分の皮膚が、長い時間続けて圧迫されることによりできます。
褥瘡(床ずれ)ができたり、悪化することを予防するためには、体の同じ部位の皮膚に加わる力を小さくし、負荷がかかる時間を短くしなければなりません。
そのためには、適度に体の向きや姿勢を変える体位変換が大切です。
Q.体の向きや姿勢は何時間ごとに変えればいいか?
A.横になっている場合は、2時間ごとを目安に体の向きや姿勢を変える体位変換が推奨されています。
患者さんと介護者の生活リズムに合わせて体位変換をするようにしてください。
特に夜間の体位変換は、介護者の就寝前、起床などに合わせて行うと負担を軽減できます。
座っている場合は、自分で体を動かすことができる患者さんでは15分ごと、自分で体を動かすことができない患者さんでは30分から1時間ごとに座りなおしを行うことが推奨されています。
ただし、患者さんのやせている程度、むくみの有無、体圧分散用具の使用の有無およびその機能の程度など、複数の要因が関係するため、何時間ごとの体位変換がよいかは患者さんによって違います。
医師や看護師などと相談して体位変換スケジュールを立てましょう。
褥瘡ケアの基本は除圧・減圧
褥瘡ケアの基本は、ベッドや椅子、車椅子の座面など支持面の調整や体位変換を行って局所にかかる圧力やズレを改善する除圧・減圧、皮膚の保湿と清潔、栄養管理が主体となる。
支持面を調整するためには、メディカルムートン(羊毛皮)、ウレタンフォームマット、エアマット(圧切換型・静止型)、ウォーターマット、自動体位変換を行う高機能寝台などの体圧分散寝具が市販されている。
また、体位変換は2時間間隔で行うのが基本とされている。
圧迫、摩擦、ずれの回避
圧迫の回避では、体位変換により持続的圧迫時間の短縮、エアーマットレスなどによる除圧を図る。
体位変換は通常2~3時間ごとを原則とするが、在宅では困難なことも少なくない。
寝たきりの例、拘縮の強い例などでは、介護者の負担軽減のためにも、エアーマットレスなどを早期に導入する。
寝返りが可能な場合には、ある程度の体圧分散能力があるウレタンフォームなどを、拘縮が強い例などでは、厚みがあり低圧保持可能なエアーマットレスなどを用いる。
摩擦の予防には、仙骨部、大転子部などに白色ワセリンなどの塗布やフィルム性ドレッシング剤の貼付を行い、ずれの防止にはギャッチアップの時に1度背中を起こすなどの工夫をする。
参考書籍:調剤と情報2007.8
褥瘡は介護者の恥?
健康な人は15分おきくらいに寝返りをうっています。
寝返りをうつことができなくなると、床ずれが生じます。
毛細血管の血圧が32mmHgくらいで、それ以上の圧力がかかると血行が障害されます。
寝ているときには60mmHgくらいの体圧がかかるため、2時間おきに体位変換させます。
2時間おきに体位変換…無理です。
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